エムズ日記をお読みの皆さま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今回は非常勤スタッフの鈴木が住まい手の立場で、丸福町家の年越しについてお話しようと思います。
丸福町家は香川県丸亀市にある祖母から受け継いだ昭和3年に建てられた古い町家で、性能向上改修を行い、昨年2月末に竣工しました。いま私は、そこで暮らしながらエムズの仕事を行っております。
(丸福町家の写真はこちらの作品事例のページをご覧ください。ページの一番下の「Report」より、改修前の詳細調査から工事完成後の様子まで、シリーズでお読みいただけます)
丸福町家が初めて迎える冬ですので、私は住み心地を体感するため、昨年11月中旬から、出来るだけ家の中で過ごしておりました。
そうしましたら年末には、改修工事の柱や梁、垂木、床板などの構造材を納めてくださった、徳島のTSウッドハウス協同組合の和田善行さんとご子息の一陽さんが訪ねて来られました。
私は2年前に、和田さんが自然乾燥されている貯木場へ伺い、説明を受けながら初めて構造材の選定をした時のことが思い出され、その材を使った屋内外の仕上りを和田さんに見ていただけて、感無量になりました。和田さんからは、古材と新しい材が調和していて、とても落着ける室内だ、と仰っていただきました。
写真の中央が和田善行さん、左はご子息の一陽さん

また12月からは、ニューヨークに住んでいる従姉妹が、こちらでの暮らしを始める準備のため、丸福町家の近くのホテルで滞在しておりました。従姉妹は私の仕事が終わる時間を見計らっては、丸福町家を訪ねて来てくれて、夕食を一緒にしました。従姉妹の夫はプエルトリコ人で、とても陽気な方で、楽しい夕食の時間を過ごしました。
写真の左が従姉妹の成子さん。中央が夫のミゲルさん。

そして私は12月24日から1月14日までの間、大阪の自宅に戻りましたので、留守の間、従姉妹夫婦に丸福町家で過ごしてもらいました。
住み心地を従姉妹に聞いたところ、とても暖かく快適だったと感想をもらいました。ニューヨークの住まいは、鉄筋コンクリートの集合住宅で息苦しいと感じていたが、この家はそれがまったくなく、木が持つ気を受けて心身が元気になり、とにかく夜よく眠れたとのことです。ミゲルさんも色々な場面で、amazing!と連発されていたそうです。
私は今回初めて聞いたのですが、69年前に従姉妹はこの祖母の家の2階で、産婆さんに取り上げてもらったそうです。そして両親が共働きだったため、幼稚園や小学校が終わると、この家に来て祖父、祖母と過ごしていたそうです。その思い出のある家で新年を迎えられて、とても感激していました。
ポストの前の葉牡丹は、従姉妹の成子さんとミゲルさんが飾ってくれました。

私もこの家を改修したことで、このような機会を得ることができて、とてもよかったな、と思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
鈴木康之


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