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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2025.07.06

2つのコンクールの授賞式に参加しました

Ms日記をご覧の皆さま、こんにちは。関西ではあっという間に梅雨が明けて、蒸し暑い日々が続いています。時折、夕立を思わせる強い雨が降り、気候変動のニュースにも他人事ではない実感を伴うようになってきました。

今週のMs日記は上野が担当です。この度、Msが設計監理を担当したこども園「宍粟わかば」が以下の2つの賞を受賞しましたので、この場をお借りして、皆さまにご報告させていただきます。

① こども環境学会「デザイン賞」

https://www.children-env.org/blogs/blog_entries/view/54/bc3089f5c5281d46354d3e6467338c7c?frame_id=63

② 木の建築賞「木のチカラ賞・メンバーズ賞」

https://www.forum.or.jp/menu2_10_19.html

5月と6月にそれぞれ授賞式があり、三澤文子さんと共に高知と東京へいってきました。

ひとつ目の「こども環境学会賞」の授賞式は、5月31日に高知県立大学・高知工科大学の永国寺キャンパスで開催されました。JR高知駅から徒歩でアクセスできる中心街にあり、公園のように誰でも通り抜けられるオープンキャンパスになっています。

A0サイズの大きなポスターの前で記念写真を撮りました!コンクールに応募することで、設計で大切にしたポイントを振り返ることができました。昨年の現地審査には、竹原義二先生・石原健也先生にお越しいただきました。こどもの施設を多く設計されている先生に評価いただいたことを大変光栄に思います。

大会の「メイン・ディスカッション」に参加できたことがとても良かったです。参加者は幼児・保育の専門家の方々が中心で、はじめて学ぶことばかりでした。

『大人(社会)がこどもに寄りそうことで、より豊かな生活を送ることができる』というメッセージが心に残りました。私自身も子育て中のため、親の立場から感じることも多くありました。

講演のなかで教えていただいた、こども家庭庁の「はじめの100か月の育ちビジョン」を皆さまにも共有させていただきます。

https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo_sodachi

さて、2つ目の「木の建築賞」は6月28日、東京大学農学部の弥生講堂で開催されました。Ms三澤文子さんはこれまで審査員という立場で運営に携わっていましたが、2024年は一転、応募者という立場で参加しました。

今年は関西エリアが対象だったこともあり、受賞された方々に知り合いも多く参加されていました。(写真左に、滋賀県で活動されている木村敏さんと夏見諭さんが写っています)

審査の過程で、多くの作品のプレゼン・コメントを聞くことができました。

山辺豊彦先生より表彰状を、泉幸甫先生より講評のコメントを頂きました。Msが長年取り組んできた設計の特徴がよく現れていると評価していただきました。

『地域の山の木を使うこと・大工の手仕事を生かすこと』

『木の住まいと同じ想いで、木の建築を丁寧に設計すること』

今回、コンクールへ積極的に応募したのは、この点を皆さまにお伝えしたいという想いがありました。

表彰式後には「公開フォラム」が開催されました。そこで感じたのは、木造建築の裾野の広さです。非常にバラエティに富んだ最新の取り組みが多く報告されました。「環境建築」として木造建築への期待を感じつつ、一方で、山に木を植える「再造林」のハードルが高いこと、その両面をしっかりとみていく視点が大切だと思いました。

木のトロフィーは、早速、事務所の大テーブルに飾りました。すでに、馴染んでいます。(笑) トロフィーの作者は、AC CRAFT(岐阜県美濃市)の石井さんです。

おまけの写真は、東京大学の安田講堂近くのクスノキの大木です。キャンパス内では、イチョウ・ケヤキ・クスノキの緑が深く、気持ちのよい木陰をつくっていました。私たちがつくる木の建築も、まちのなかの木陰のような、人や環境に優しいものでありたいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

上野耕市