みなさまこんにちは。
最近、スーパーへ買い物に行くとサツマイモが並ぶようになりました。
ふみこ食堂でも今週、サツマイモの炊き込みご飯をつくっていただき、おいしくいただきました!
焼き芋が食べたくなる季節ですね!
今週のエムズ日記は堀田が担当します。
先週の土日にエムズメンバーで金沢・富山へ研修旅行へ行ってきました。
今回の旅のきっかけは、今エムズで一緒に仕事をさせていただいている、京都で設計事務所(六角屋)を経営されている三浦さんから展示会のお誘いを受けたのがきっかけでした。
展示会は「GO FOR KOGEI」というタイトルで金沢と富山で9/14~10/20の約1ヶ月の間、開催されました。
僕たちは、最終日とその前日に訪れました。
展示会といっても、美術館で開催されるようなものではなく、金沢の東山エリアに集まる古い町屋と、富山の江戸時代後期から明治時代にかけて交易で栄えた、岩瀬エリアの伝統建築を改修した建物を舞台に、総勢37名の国内外のデザイナーやアーティストが点在し、北陸全体で新たな工芸を発信するというものです。
そして今回の旅のコーディネーターとして、金沢、富山の街を案内してくださったのが、石川県小松市で漆作家をされている沢田欣也さん(沢幸漆店)です。
金沢が旅地だということで、エムズが長年お世話になっている沢田さんに声をかけ、今回コーディネーターとして2日間、旅をご一緒していただくことになりました。
沢田さんには、エムズで定番の玄関の敷台に使う名栗板の漆塗装をお願いしています。
沢田さんは北陸や金沢の街の歴史に詳しいだけではなく、建築や芸術にも詳しく、漆を通じてさまざまなつながりを築かれているようです。
文子さんと沢田さんも古い付き合いだそうで、車内でも2人の話が尽きることなく、とても楽しい旅となりました。
今回お誘いをいただいた三浦さんは、金沢で展示をされているということで、まずはその会場へ向かいました。
会場は、もともと古い木造アパートとして使われていたそうで、外観からは趣が感じられます。
中に入ると、壁や天井が取り払われた大きな空間の中を、既存の躯体をすり抜けながら2階建ての茶室が挿入されています。
隣には、木造とは対照的にアルミニウムの角材で組まれた透明感のある、こちらも茶室が置かれています。
しばらく見学をしていると奥から三浦さんが出てこられ、このアルミニウムの無垢材でつくられた茶室の秘密を教えてくださいました。
隣の2階建ての茶室では木と木を組み合わせ、こちらの茶室ではアルミとアルミをビスや溶接でない組み方でつくられています。
シンプルなように見えますが、モノとモノをつなぐジョイントには深い世界が隠されています。
これらの茶室はすべて解体して、また組めるようにつくってあるそうです。
三浦さんの展示会で刺激を受けた後、他のアーティストの展示にも見学にまわり、2日目には富山の岩瀬エリアにも訪れました。
さまざまなアート作品に触れ、とても充実した2日間となりました。
1日目の夜には、小松市内にある沢田さんのお知り合いのご飯屋さんでおいしい食事とお酒をいただき、思い出に残る研修旅行となりました。
沢田さんも「とても充実した2日間だった」とおっしゃっていました。
今回の旅で工芸、芸術に触れ、おいしい食べ物も食べ、たくさんの刺激がある2日間でした。
この経験を活かし、設計につなげていきたいです。
今回の旅でお世話になった三浦さん、沢田さん、ありがとうございました。
堀田