こんにちは!今週のエムズ日記は堀田が担当します。
10月も終わり、だんだんと寒くなってきましたね。
事務所でも、そろそろ薪ストーブ火入れが始まりそうで、薪をもらいに、いつもお世話になっている橘商店さんへ行ってきました。
栗の薪なので、火持ちもよさそうですね。
先週の10/22~23には岡山県へ参創ハウテックさんが主宰する「パッシブ冷暖」の勉強会へエムズを代表して参加してきました。
パッシブ冷暖はエムズでもよく採用している空調方式です。
勉強会は岡山駅の近くのホテルで行われました。
1日目が勉強会、2日目が実際にパッシブ冷暖を導入した物件の見学会という1泊2日でおこなわれました。
パッシブ冷暖の開発者の阿式さんがこの日の勉強会の司会で、現在のパッシブ冷暖の開発、改良の状況などを説明してくださいました。
一般的な住宅には部屋数に応じ、エアコンと室外機が設置されますが、パッシブ冷暖の場合、エアコンの数は平屋なら1台でもまかなえるそうです。
使用されるエアコンも一般的なエアコンが使用されるため、メンテナンスや取替えも簡単にできるのでいいですね!
パッシブ冷暖の基本システムは、
①床下タイプ:床上にエアコンを設置し、床下に空気を送り込み、暖気は床から、冷気は壁から吹き出す。
②壁掛けタイプ:壁にエアコンを設置し、暖気は床下へ。冷気は普通のエアコンと同じく、室内に直接冷気を送り込む。
③天井裏タイプ:天井の裏にエアコンを設置し、空気は天井から室内へ送る。
この3タイプを組み合わせて室内の空調環境をつくっていきます。
②の壁掛けタイプは、勉強会に参加された工務店さんなども知らなかったそうで、最近開発されたそうです。
こちらが2日目に見学させていただいた床下タイプの施工途中の写真です。奥の四角の開口の部分に今後エアコンが設置され、ダクトを経由して各部屋の床下へ空気が送り込まれます。
フローリングに開けられたガラリから暖気が上がり、冷気は床下からファンによって、壁上部の吹き出し口へと送られます。
床下に送られた暖かい空気は床自体も温めてくれます。
こちらは天井に設けられた吹き出し口ですが、床下タイプの場合は壁に設けられ、冷気が室内へ送られます。
床下タイプを施工されたことがある工務店さんにお聞きすると、夏前には、エアコンは起動しなくても、床下の空気を送るだけでも涼しいと感じられるそうです。
電気代を抑えられていいですね!
こちらが壁掛けタイプです。
普通のエアコンの下にボックスがついていますが、これはチャンバーと呼ばれ、冷房時はこのチャンバーの蓋を開けることで、普通のエアコンとして機能します。
暖房時はこの蓋を閉めることで、暖気が壁の中を通って床下に送り込まれるようになっています。
蓋を閉めた状態が上の写真です。
この蓋も今は進化を続けているそうで、今後どのようなものが出てくるか楽しみですね!
今回の勉強会に参加して、空調システムはもちろんのこと、設計として軒を出して日射をコントロールしたり、隣地との日射のシュミレーションをしっかりと行い、性能を正しく評価して設計することが大切だと感じました。
今回の勉強会に参加した内容は、事務所内の報告会で共有する予定です。
しっかりと報告できるように内容をまとめていきたいと思います!
堀田



