Msが設計を担当させて頂いた幼保連携型認定こども園『宍粟わかば』が、兵庫県「第26回人間サイズのまちづくり賞(知事賞)」を受賞いたしました。本日は、11月20日に開催された表彰式についてご報告させていただきます。
作品事例:宍粟わかば(ページ一番下にこれまでのエムズ日記がお読みいただけるボタンがあります。ぜひこちらもご覧ください)
「人間サイズのまちづくり賞」は、阪神・淡路大震災をきっかけに制定された賞で、生活者の視点に立ち、安全に安心して暮らすことができる建築物やまちづくり、花・緑に関する活動が受賞の対象となります。「人間サイズ」というお題にとても共感を覚え、今回の受賞を大変嬉しく思っております。
表彰式の会場は兵庫県神戸市の元町駅近くにある、兵庫公館(旧兵庫県本庁舎)。築100年を超えるの建築とお庭がすばらしく、ちょうど木々も色づきはじめた気持ちのよい一日でした。当日はあいにく三澤文子さんが出席できなかったため、Msからは上野が参加させて頂きました。
この賞のもう一つの特徴は、「事業主・設計・施工者」の3者が受賞対象であるということ。そのため、当日は、宍粟わかばの中川園長先生と山弘の谷口さんの3人で参加しました。表彰状は、中川園長先生に受け取っていただきました。(上写真:右から2番目です)
今回、3者で参加させていただいたことが何より嬉しかったです。建築(まちづくり)のプロセスにおいて、3者の連携がいかに大切であるかを深く感じ入る機会となりました。
審査員長からは、受賞理由として以下のコメントをいただきました。
■『おおきなおうち』という園長先生の想い(コンセプト)からはじまった計画で、園庭~濡縁~広縁を中心に、きめ細やかな設計と材料の選び方で、『誰にとっても気持ちがよい空間』を実現したこと
■県産材を活用し、地場の大工の技術を生かした大空間の設計など、3者が一体となって『地域のポテンシャルを引き出す』かたちを示したこと
この赤色のオリジナルTシャツは、中川園長先生から、Msと山弘さんへプレゼントしていただいものです。よく見ていただくと、背中に宍粟わかばのサインと、小さく『MOKZOU(木造)』の文字が入っています!
園長先生はじめ宍粟わかばの皆さま・山弘の皆さま・設計チームの皆さま、すべてのメンバーに改めて感謝したいと思います。本当にありがとうございました。
来年は、阪神・淡路大震災から30年目の節目の年を迎えます。
久しぶりに神戸を訪れて、阪神・淡路大震災をきっかけにはじまったMOKスクールや、MOKゼミ神戸(三澤康彦さんが中心に行ってきた住まい手の勉強会)など、Msと神戸のつながりにも思いを巡らせる機会となりました。
個人的にも、大学・大学院の6年間を神戸で過ごしたこともあり、大学4年生の冬に、阪神・淡路大震災10年目のタイミングで東遊園地で追悼イベントに参加したことなどが思い出され、あれから20年が経つのかと、神戸とのつながりをかみしめる一日となりました。
上野耕市