2016.03.31
和歌山県田辺 伸栄木材に行ってきました
私の実家は大阪湾南部の漁村で、100mも歩けばすぐ海です。
そこではいつも船大工が4~5mの木造船を作っていて、
幼少のころ、じっと見ていた記憶があります。
先日、竹中道具館で木造船の展示を見る機会がありました。
手前味噌ですが、多分その木造船を作っていた影響が今の自分の職業に
影響しているのかもしれないと、半世紀たった今気づきました。
3月28日、梅の季節も終わり、春の陽気です。
和歌山県の南紀・田辺に行ってきました。
今回は大阪の南部、阪南市で行う民家の改修・修繕のため、
3か月前から材料調達をお願いしています。
杉赤味の腰壁用の板800枚の検品です。
厚さ18㎜で製材しています。
天然乾燥後、表面をプレーナー掛けし、厚さ15㎜に揃えます。
押え縁の板も赤味で、白太はまったくといっていいほど噛んでいません。
この丸太、去年の冬場に集めてきました。
製材品には旬がありますので、例えば今から調達するのでは入手不可能です。
あと200枚追加し、1000枚もの板を使用します。
100年以上経過したその民家はシロアリにやられたり、
数十年前の増改築時に架けられた構造材がかえって腐っていたりしている状態で
床下の大引きは全て入れ替えます。
このヒノキ、すべて赤味です。
この民家の塀、延長100m以上ありそうです。
梁も一部入れ替えです。
入れ替えを行う梁も全て赤味です。
人工乾燥ですが化石燃料を使わず全て木材の残材を利用したバイオマス燃料です。
ヒノキはあまり得意とはしていませんが寺社仏閣用に依頼されている丸太も
段取りしています。
三澤