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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2024.06.22

宍粟わかば「プロジェクトブック」&竣工写真のご紹介<外部編>

皆さま、こんにちは。今週のMs日記は上野が担当いたします。

20234月に開園した、こども園“宍粟わかば”の「プロジェクトブック」が1年の時を経て完成しました。以前、インスタグラムにUPしましたが、今回、改めてMs日記でご紹介させていただきます!

表紙をめくると、冒頭に園長先生のお言葉が掲載されています。

『おおきなおうち』というタイトルに込められた新しい園舎に対する“想い”は、そのまま、私たちMsが長年取り組んできた、木の住まいに対する“想い”と重なります。

 こども達がくらす木の住まい=木造園舎を、丁寧な設計と、地元の山の木と大工でつくりました。(施工は、山弘さんです)

写真は、こども達が生活する様子を夏(8月)と冬(12月)の2回に分けて、写真家の畑拓さんに撮影して頂きました。ブックレイアウトデザインは森林文化アカデミー:松井匠先生に依頼。一般の方にも分かりやすく、きれいに構成していただきました。

お伝えしたい内容は、山ほど!あるのですが、今回は<外部>写真を7枚セレクトしてご紹介いたします。

ドローンで撮影した、鳥瞰写真です。敷地は兵庫県宍粟市(しそうし)山崎町。美しい里山景観が広がり、訪れるたびに『ここは本当に良い敷地ですね』というフレーズが聞かれます。配置計画が特徴的で、アルファベットの「C」の字のかたちをしています。園庭を中心に、周囲の環境や用途・動線などたくさんの要素を考慮し、この形が導かれました。

東の田んぼからの風景です。日本の季節感をよく現わす田んぼと園庭がつながるイメージで計画しています。“集落のように”こども達のイエが連なるような園舎をつくりたい。これは三澤文子さんの最初のスケッチから大切にしてきた考え方です。園庭の築山(H1.5メートル)と、背後の山がリンクしているようで、お気に入りの一枚です。

南側、アプローチからのファサードです。空が広く、爽やかな一枚です。緩やかなスロープから、「キャノピー」と呼ばれる庇がかかったエントランスに入ります。手前のサインウォールは、墨モルタルの壁に、経年変化する真鍮のプレートで製作しました。(サイン計画:松井匠先生)

西側には、ご先祖さまが眠る墓地があります。写真は、墓地の「桜の大木」の下からみた01歳棟と共用棟(地域子育て支援相談室)です。専用の園庭があり、バギーに乗ってお散歩に出れるよう、ゲートを設けています。赤い三角屋根の鐘は、旧園舎から移設した「わかばの鐘」です。

ホタルが出るほどきれいな北の川沿いには、デッキに埋め込まれたプールがあります。敷地を有効利用した形で、深さは2段階になっています。オフシーズンはデッキで蓋をすることが出来ます。

晴れの日は、芝生の園庭を通って、直接保育室に入ります。これは、旧園舎で長年続けられてきた方法で、新園舎でもこの方法を踏襲しました。1.5Mの庇がかかる外壁には、地元の杉板が張られています。

冬の日の濡縁の様子です。寒い日も、こども達は裸足で園庭に飛び出していきます。床は、素足で気持ちがよい桧の無垢板。軒先の空間に、木の園舎の良さがにじみ出てています。

 こども達にとって、毎日過ごすこども園はまさに『おおきなおうち』そのもの。開園後1年が経ち、こども達の生活にすっかり馴染んできました。こども達の健やかな生活環境に、木造園舎は相性ぴったりのようです。

 次回は、<内部編>をお届けしたいと思います。

 上野耕市

 PS.木造園舎(木造施設)をお考えの方に「プロジェクトブック」をプレゼントいたします。建築相談は、以下のフォームにてお受けしております。

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