尼崎T邸竣工いたしました
台風10号が去った9月、秋風の冷たさを感じる日が3~4日続きましたが、
まだまだ残暑の厳しさを感じる大阪です。
植栽は尼崎から近いこともあり、宝塚にある尾崎春蒼園にお願いする予定です。
いつもは竣工と共に植栽もするのですが、こう暑くては植木にダメージがあり過ぎます。
その為、9月の末頃を予定しています。
このT邸のご主人、大きな声では言えませんが、植栽のプロなのです。(仕事がです)
尼崎は戦後住宅地として開発された場所なので隣近所、密に住宅が迫っています。
北入りのこの住宅に植栽を豊かにしたい。
町のシンボルツリーとなるような街並みとしたいなど気持ちはいっぱいです。
なので今回は外観はパスします(第二部に続きます。乞うご期待)
Msの家は作りは都市の中に森を創ることです。
消防上の規制があり、この場所は準防火地域です。
外部廻りは防火規制が多いですが内部はいっぱいの木の空間で出来ています。
2階がLDKです。
玄関土間から踊り場付の階段を上がるとこの2階です。
最近Msでは、階段部分にも建具をつけています。
夏場、1・2階がオープンだとエアコンの冷気全て1階に逃げてゆきます。
この引き戸を閉めておけば万全。
生活の工夫です。
Msの定番、床・階段板は国産のクリです。
いつもお付き合いしている福島県の「オグラ」で入手しています。
1階の個室はサワラです。
赤味の多いこの天井板・床フローリング
とても素晴らしい材料で惚れ惚れします。
引渡の風景です。
これから数十年のお付き合いが始まります。
メンテナンス、業者リスト、緊急連絡先等、コアー建築工房の担当者が伝えています。
2階トイレ、床はサワラの漆仕上げ。
壁は珪藻土左官塗、手洗い器は糸井康博さんの特注。
サワラ、ブラックウォールナット、珪藻土の構成・コントラストが美しい。
玄関土間は土足でそのまま南庭に出られます。
そしてサプライズがこれ
Ms担当者が私に黙ってJパネル、ブラックウォールナット、デッキ材等の端材を使い
大工さんと意気投合し、馬(午)年生まれの住まい手とお子さんへ木馬をプレゼント
こんなにいいものだったら私も一口乗せろアホ!(笑)
三澤康彦