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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2016.02.26

木材検査-埼玉K邸改修工事(長期優良化リフォーム採択物件)

立春から3週間程経ちますが、肌寒い日もあり気が抜けない天候ですね。風邪も流行っているようですので、季節の変わり目、体調管理にお気を付けください。

 

さて、昨日行った木材検査の様子をご紹介したいと思います。その前に物件のご紹介から(Ms日記初登場になります)。

現場は埼玉県のK邸改修工事。何と扠首構造の築340年以上の物件です!扠首組は白川郷で有名ですが、実際に住まわれている建物で扠首組の住宅を見たのは初めてかもしれません。(市役所の方も、管轄内に扠首組の建物があるの?と驚かれていました)代々、大切に住み継がれてきた住まいの改修工事ということで”住まいのお医者さん”なる「住宅医(住宅医協会)」のお仕事をさせて頂いています。

現況:扠首組の屋根

△既存小屋組みの写真

現場打合せの様子

△解体現場で棟梁と三澤の現場打合せの様子

現場は解体工事から基礎工事へと進んでいる状況ですが、昨日木材検査に行って参りました。今回は彩の森とき川さんで段取りして頂いた”ときかわ材”の構造材です。

材料検査の様子今回は横架材のみの検査になりましたが、検査が行いやすいように敷地全体に全量並べるだけでも4時間かかったそうです。梁成360の6M材、なかなかな迫力です(上の写真)。


ヤング率測定の様子 ウッディーくん

検査は含水率とヤング率の計測で行いました。 ↑こちらの写真はヤング率測定の様子です。ウッディーくんという計測機器を用いて端部をハンマーで打診し、もう片方で振動数を測定することでヤング率を計測するものです。概ね良好な結果でした。


R0023696 R0023698

今回の材は人工乾燥材ということもあり、含水率測定の結果では平均16.3%と優秀でした。今回の検査では、ご同行頂いた方のご協力もあり2班に分かれてスムーズに検査を行うことができました。「木材検査ではどんなことをするのか」と東京の設計士さんも同行されていました。



来月には、場所を工務店の作業場に移し木配りを行う予定です。築340年の住まいに新たな息吹を吹き込む一翼を担っていることに感謝し、気持ちを引き締めて現場監理していきたいと思います。

 

スタッフ 平賀