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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2022.10.21

町並みに新鮮な「アプローチ庭」~スロープと階段の二刀流

10月8日土曜日。この日は兵庫県伊丹市の「つながりの家」の撮影日。天候はすぐれないとの予報でしたが、徐々に回復とのことで、予定通り撮影決行になりました。到着時はこんな感じで、どんよりとした空模様でした。

この家の住まい手は「車を所有しない。」ということで、ガレージがありません。そのためにアプローチ庭にゆとりをもたせることができました。車が必要な場合はカーシェアを利用し、日常は家族全員(3名)が自転車利用ということです。そのため写真、向かって左(西)には自転車用スロープがあります。

住宅外観

写真、向かって右手(東)はアプローチ階段から木戸を開けて土間庭に入ります。自己評価で大絶賛のこの階段。とてもとても気に入っています。

U字溝を使った階段

コンクリート平板が浮いているようにも見えるこの階段は、U字溝を使用したもの。建築工事でU字溝を設置し、造園工事で石を詰め、法面に植樹し完成させてくれました。造園工事は三宅洋平さん(庭づくりの三宅)にお願いしました。

竹で編んだ土留め(しがら土留め)

竹で編んだ土留め(「しがら土留め」と言うそうです)を上手く使って法面を植樹してあります。昨年12月末に竣工し、春・夏を経て、ずいぶん自然感が出てきました。

道行く人の視線を遮るため中央部が目隠しになった木塀

土間庭を囲うためも南の木塀は、ちょうど住宅の南の窓の前を空けているのですが、道を歩いている人からの目線を切るために、中央部が目隠しになっています。この位置も、室内から慎重にチェックして決めました。

自転車用のスロープ 

自転車用のスロープも勾配がキツイか?とも思いましたが、問題は無いようです。おそらくバギーの使用もOK。ただ、車いすの場合は、後ろに補助の方が必要でしょうね。

このように、どんな場合もスロープで玄関まで到達することを、最近のマストにしているのですがどうでしょうか。

快晴の下写真家の畑さんが建物外観を撮影する様子 

さてさて、曇り空もこんなに素晴らしい青空になりました。

撮影は畑拓さん。畑さんからは、「三澤さんがくると晴れになる!」と褒められているのですが、今回の撮影も、午後には良い日差しが頂けたようです!

(三澤文子)