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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2023.08.26

開院間近!〜池田市のクリニックより〜

Ms日記をご覧の皆さま、こんにちは。大阪では、鈴虫が鳴き始めましたが、日中は暑く、そして夕立も時々あり、まだまだ夏を感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。今週は、このMs日記にもたびたび登場している池田市のクリニックについてご紹介いたします。

エントランス

まずは、このサインウォールから。このエントランスのサインウォールは、岐阜県立森林文化アカデミーで教員をされている松井匠さんがデザインをしてくださいました。真っ黒な看板に白字ですっきりと洗練されていて、この建物の外観にとてもよくあっています。

ブラケット下のサイン

ブラケット下の小さな看板もとても可愛いです。実は先ほどのサインウォールにもあったこのカタツムリのロゴは、クリニックの院長先生が開業当初に自らデザインをされました。長年、ともに歩んできたこのロゴを使い続けたいということで、新しいクリニックにもやってきました。

暖簾に染めたロゴ

 カタツムリは、例えばこの暖簾の写真のように、院内にも何匹か住んでいます。クリニックを訪れた際は、ぜひどこにいるか探してみてください。

集合写真

さて、少し話をサインに戻しまして…。ポーチの看板は、この日集合写真を撮るため、現場に駆けつけた渡利棟梁がしっかりと取り付けてくださいました。その後、現場にいた職人さん達にも集まっていただき院長先生ご夫妻と集合写真を撮りました。みなさん晴れやかなとてもいい笑顔です。

 建物内の工事がひと段落し、外構の工事が先週から始まりました。今年の3月のMs日記(大地の再生工事を行いました!)でもご紹介していたクリニックの造園工事は、引き続き杜ノ匠ノの増茂さんが指揮をとります。愛知県や鹿児島県の方もこの大地の再生工事に関わりたいと遥々大阪まできてくださいました。

この敷地の周辺一帯は、もともと雑木林で、院長先生がご夫妻が植樹して大切に育ててきた百日紅(写真中央)も半年間を経て無事にクリニックの敷地内に移植されました。淡いピンクの花を咲かせていて、元気に根付いてくれることを祈るばかりです。

診察室から見える坪庭

写真は、診察室から見える坪庭です。待合室から診察室に入るとこの坪庭がまず目に入ります。渓谷のような庭を作りたいとおっしゃっていた増茂さん。大きな岩や小さな石を使って高低差を作り、中木や苔などを植えることで、狭小な庭がとても奥行き感のある正に渓谷のような庭へと姿を変えました。

クリニックの屋根の太陽光パネル

写真は、クリニックの屋根にのっている太陽光パネルの写真です。院長先生ご夫妻から、環境に配慮することも考えて「ハチドリソーラー」の太陽光発電をぜひ導入したいとお聞きし、設置する運びとなりました。お引き渡し以降、早速発電を開始し、順調に発電しています。

OMの吹き出し口

そしてこの写真は、待合室の写真ですが、床と壁と天井に空調の吹き出し口があることがお分かりいただけると思います。このクリニックでは、OMソーラーさんのパッシブエアコンを導入しており、特に遮音が必要な補聴器ルームを除いて、パッシブエアコン3台で全ての空調を担っています。各所に配置された吹き出し口から、均一に空調ができることで、建物内で温度差を感じることはなく、どこにいても適切な室温でとても快適です。

クリニック外観

 体に不調を抱えて訪れる患者さんが、真壁構造の柔らかな木造の空間とクリニックに寄り添うように育つ木々、それから穏やかな院長先生ご夫妻の笑顔にほっと一息をつけるような優しいクリニックになりました。以上、開院間近のクリニックからのお便りでした!

 

(小西くるみ)