築37年木造住宅の詳細調査@堺
二十四節気でいうところの大寒を迎え、厳しい寒さの日々が続いております。
そんな厳しい季節にこそ、住環境の改善を考える方も多いのではないでしょうか。
先日、大阪府堺市にて詳細調査を行いました。
(以前の詳細調査についてはこちら)
築37年程、木造2階建て、床面積23坪程の緑豊かな路地空間が魅力的なお住まいです。
MOKスクール生でもあるTHNK一級建築士事務所さんより、住宅医ネットワークに依頼を受けたものです。
改修を行うための詳細調査で、構造・温熱・バリアフリー・地盤等についてを総勢14名(+地盤調査員)で1日かけて調査いたしました。
今ある住宅を、まるで人間ドック検査のように隅々まで調査することで、住まい手さんの要望や予算に本当に見合った改修をすることができます。
調査員は、住宅医ネットワークの活動に共感する有志の方々によって構成されており、今回は2名の学生さん、更には島根県から来られた方もいらっしゃいました。
住まい手さんへのヒアリング調査です。
現在までの家歴や住んでいて気になる箇所等を伺います。
今回は耐震改修・高齢期にの暮らしに備えるための改修をご希望とのこと。
劣化状況の調査では壁を走る亀裂や、柱の傾きを調べます。
この調査から、解体しないでも構造的に弱い部分や、腐朽の状況等を推察することが出来ます。
普段は見えない床下や小屋裏も調査します。
今回は床暖房を設置されていたため、慎重に床をめくり進入します。
木造の大敵は、水気とシロアリです。土台の含水率を測り、構造躯体が健全な状況であるかを調べます。
ほかにも室内の段差の状況や、設備機器の調査、断熱材の有無など、調べる項目は細かくたくさん有ります。
その一つ一つを報告書にまとめ、住まい手さんへご報告をいたします。
住まい手さんへの報告前には、調査に参加いただいた方々と調査結果の報告会を行う予定です。
色々お気遣いいただいた住まい手さん、調査に参加していただいた皆様、
本当にありがとうございました。
スタッフ:山本