Ms日記をご覧の皆さま、こんにちは。本日のMs日記は、上野が担当です。
今年は全国的に大雪のニュースが続いていますが、1月30日、大阪でも粉雪がちらつく寒い日に、天満橋にある「大阪工業技術専門学校(以下、OCT)」を訪ねましたのでレポートさせて頂きます。

OCTは2年制の専門学校で、建築学科はもちろん、おもしろいのが”大工”を育てる「大工技能学科」があること。そして、大卒や社会人が入りなおす「リカレントコース」が充実していることです。今年Msに入社した髙田くんも、OCTのリカレントコースの卒業生です!
上写真は、OCTの「3号館」です。キャンパスは都会の真ん中にあるため、分散型の建物構成になっています。この「3号館」はMOKスクールの会場としても長年使用させて頂いており、2026年度のMOKスクールはすべてこの会場で行うことが決まりました。

大きなガラス面から、たくさんの木材や木造の建物がみえます。「3号館」は、OCTの大工技能学科の”実習棟”です。実物大の木造建築を組むことができ、都市の真ん中で、ノミやカンナを使う学生さんの活気ある様子を垣間見ることができます。まさに“モノづくり”がファサード(顔)となった校舎です。

この日は、大工技能学科の卒業制作展の“前日”。教員や親方衆が集まり、卒業制作の採点をして、本年度の振り返りを行う、通称「親方会議」と呼ばれる日でした。写真に小さく映っている、作業着に紺色のジャケットを羽織っているのが、左海(さかい)晃志先生。2002年に大工技能学科ができた当初から教鞭を取り、きびしくも温かい指導で、みんなから慕われています。

卒業制作は、力作がそろっています!チームで大きな作品をつくることもあれば、個人でベンチや家具など、小さな作品をつくることもあるようです。卒業制作の指導教官である荒井圭一郎先生は、Ms事務所のOBで私たちの先輩です。
荒井先生からは、新しい取り組みとして、岐阜県飛騨市との連携プロジェクト=「飛騨木造文化カレッジ」が紹介されました。日本の木造建築文化の担い手として、「地域環境を考え、地域材を用いる意義を理解できる大工を育てたい」という想いに共感します。

いうまでもなく、木造建築のつくり手は「大工」です。日々、木造建築の設計実務をしていると、「大工」さんとの対話・協力がとても大切なことに気づかされます。
技術指導は、現役の7名の棟梁が担当しており、その中には、2024年MOKスクール講師の中野克彦さんもいます。今年の卒業生には、MOKスクールでお馴染みのレベルの高い工務店に、大工として就職する方が多くいると聞きました! 近い将来、一緒に仕事ができる可能性があると思うと、嬉しいかぎりです。
さて、申し遅れましたが、わたし上野も、実は3年前からOCTの非常勤講師を務めております。設計職のため大工仕事は教えられませんが、週に1回、1年生の建築製図Ⅰ(手書きで図面の描き方を学ぶ授業)を担当させて頂いております。
頂いたご縁を大切に、Msで三澤康彦さん・文子さんから学んだことを、OCTの先生方と協力しながら、若い世代へ伝えていきたいと思います。
>大阪工業技術専門学校(OCT) https://www.oct.ac.jp/
>飛騨木造文化カレッジ(note連載) https://note.com/hida_wood
>MOKスクール https://mokschool.com/
上野耕市



