MOKゼミ神戸開催しました~河井さん(花康)~
今年のMOKゼミ神戸第6回目となった講義の様子をご紹介します。
今回はMs事務所が設計し2007年に竣工した「御影の家」を会場に移し、実際の木の住まいを体感して頂きました。テーマは「木の住まいを彩る植栽」と題して、講師には御影の家のお庭を手掛けて頂いた花康の河井さんにお越し頂きました。去年もMOKゼミ神戸(於:トアロード・リビングス・スタディオ)でお話し頂いた河井さんですが、今年は実際のお庭を前にした講義ということで11名の方に参加頂きました。
まずは会場設営から。普段の御影の家は左の写真。写真奥のベンチと椅子が2脚。11名の方がダイニングテーブルを囲めるように椅子を配置しています。右の写真は河井さんと三澤さんで事前打合せをしているところです。
そして写真左手には今回の舞台でもあるお庭がひろがります。講義のお話しを聞く視線の先にはお庭。講義の始めに「御影の家」の概要説明をしてから河井さんのお話しです。河井さんの原風景や今のお仕事に至るまでの話しから始まり、「御影の家」のお庭の計画、と話しは進みます。
街路樹との比較で敷地角に植える事にした〝なんじゃもんじゃの木〟の話しや、リビングから見たお庭と寝室から見たお庭のシーンの分け方、住まい手さんに応じた植栽計画など、皆さん実物を目の前にした講義に釘付けでした。「木の住まい」には日頃のメンテナンスが必要です。お庭も同じこと。「今までお庭のある生活をされてきたか?」「日々のお手入れが少し苦手な方には」「さえずる鳥を楽しみたい方には」などなど住まい手さんの〝問診〟から計画は始まります。
「御影の家」の計画時から施工時、完成までのプロセスを写真を交えてお話し頂きました。計画段階からどのようなことを考慮し、施工時の注意点など、完成してしまえば分からない部分まで。
当日は生憎の雨模様でしたが、講義の終わりごろには雨もあがり、外に出て一講義。切り離して考えられがちな建物と植栽の関係性や、方位ごとに適した植栽、メンテナンスなど話しは尽きません。参加者の皆さんからは自宅の植栽について「花が咲かない。。。」「葉は付くけど元気が無い。。。」「木の根廻りに球根を植える時の注意点は?」「植えても枯れてしまう」「肥料のやりかたは?」など様々な質問が出ましたが、一つ一つ河井さんに丁寧にお答え頂きました。
話しが盛り上がって予定より30分オーバーでしたが、大満足していただけたかと思います。会場を提供頂いた「御影の家」のOさんには薪ストーブを焚いて頂いたり、手作りのお菓子でおもてなしを頂いたり、また充実した講義を頂いた河井さん(花康)本当にありがとうございました。
次回はMOKゼミ神戸は最終回。三澤邸・Ms事務所の見学会になります。追ってご案内致しますのでこちらも皆さんご参加頂ければと思います。
(スタッフ:平賀)