T邸-改修工事の報告
昨年11月に竣工したT邸。
工事中の様子を含め、竣工報告をさせていただきます。
今回の住まいは、築82年・洋館木造住宅の改修。
2011年12月に行った詳細調査の様子はこちらをご覧くださいませ。
→https://www.ms-a.com/2011/12/14/
昭和4年に建築されたこの洋館住宅は、時代やライフスタイルの変化とともに増改築を繰り返し、現在に至っています。
以下は改修後の外観。
昭和4年建設当時の趣を壊さないようにしながらも、新たなライフスタイルに向けたプランの変更、耐震性能・温熱性能の向上を目的に改修を行っています。
今回の改修で使用したのは、鋼板サンドイッチパネル。
http://www.nisc-s.co.jp/products/panel/05/01/
外壁の外側を解体し、この鋼板サンドイッチパネルを張ることで
耐震性能と温熱性能の向上を図っています。
また、既存モルタル壁と同じ壁厚・仕上げに出来るので
既存の雰囲気に戻すことが可能です。
壁を残したまま、基礎工事を行っています。
小屋裏等合板が張れない部分は、耐震ブレースを使用してします。
このブレースは、住宅ネットワークで構造実験を行った耐震ブレースです。
以下、改修後の様子です。
↑サンルーム外観:木製の横ルーバー網戸を使用しています。
↑玄関:ステンドグラス入りの建具は今回の改修で製作したものです。
↑応接間:将来取り外し可能な収納棚でお孫さん用のスペースをつくっています。
↑寝室:真壁の寝室は元々土壁でした。土は残したまま、内側から合板で一部補強しています。
↑階段:階段両側の壁は構造用合板で補強しています。
現在は、温湿度を測定中。
改修後の住まい手の温熱環境を数値にて確認します。
春からは親・子・孫の3世帯で暮らす予定。
これからも末長く、住まわれる事を願います。
(スタッフ 佐治)