芦屋・翠ヶ丘の家 改装工事①
新築して12年になりました。
当時の計画の段階ではご夫婦と子供2人の4人家族でしたが、
すでに成人してこの家を巣立っていき、ご夫婦2人の住まいプラスアルファになりました。
MsがJパネル、エンデバーハウスのパーフェクトバリアを利用した初期の住まいです。
12年経ち、床のカラマツ、タモのテーブル、そして化粧構造体の杉がより美しく時間の経過を感じられる住まいです。
中庭に植えられたケヤキは夏場の西日を遮り、涼しげに居間からの景色となっています。
今回のメンテナンス含めて大きなポイントは、外壁の杉板や外壁モルタル吹付含めて竣工後一度も手を加えていない外部の化粧直し、浴室・トイレの変更、客間の改装、樋の手直し、床の再塗装、外部格子の補修、建具、照明などあります。
この改装内容、2~3回に分けてアップしたいと思います。
今回は外部塗装、樋の手直しの話をします。
Msの住まいは敷地の制限が無い限り、できる限り雨から外壁を守るために庇を大きく伸ばしています。
どんなに強い塗料も庇があるのとないのとではスタートが違います。
よく住まい手に何年ごとの塗装が必要でしょうかと質問がありますが、一律ではありません。
西側の杉板の状況です。西風と西日で他の木部より劣化が早いのです。
これを高圧洗浄(左の写真)した後、Msスタッフが丁寧に塗っていきます。(右が塗装後の写真)
オスモウッドステインプロテクターの2回塗りです。
軒裏は新築当初から塗ってはいませんが、今回塗装しました。
玄関アプローチの縦格子も新品になりました。その右側の杉建具は12年経っていますが、今も新築当時の美しさです。(雨風、直射日光がダメージです)
外壁の仕上げの中で、Msのみならず一般の住宅の中で一番多いのは、モルタルを下塗りしてその上に吹付塗装する仕上げです。(サイディングは論外です)
改修前の状況です。
防火上も有効ですが、その吹付塗装が年数によっては汚れてきます。芦屋のこの住まいはどうしても塗り直さなければいけない程度ではありませんでしたが、この他の工事含めて足場があるので、塗ることを決めました。
ここ数年、塗料の世界は激変しました。ナノ分子の力で汚れを取り除く製品が登場してきました。
きれいに塗装しました。今回は水谷ペイントのナノコンポジットWという塗料を塗っています。3年、5年後の変化が楽しみです。
樋の手直しも行いました。この住まい一部分に内樋(外部に露出していない樋)になっています。
改修前の状況です。
道路側からみるとすっきりしていて心地よくいいのですが、雨が漏れることがあります。
また、内樋の場合、近くに樹木があると葉っぱなどが詰まります。そこで、露出する樋に変更しました。
また樋の上に網を貼って、落ち葉が入らないように工夫を加えました。
今回はここまで、続きはまた紹介します。
 
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三澤