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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2014.03.08

神戸K邸 上棟しました

昨年11月に着工した神戸のK邸。基礎の状態で年を越しまして、先月上棟しました。

K邸は木造3階建の住宅ですが、敷地は準防火地域内ですので、法律的に準耐火構造の建築とする必要があります。一般的には建物の外壁も内壁も不燃材で覆うことで、準耐火構造の木造住宅をつくりますが、K邸では断面の大きい構造材を使うことで、構造材を現しとする設計手法(燃えしろ設計)を行っています。

 

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化粧材とする杉の柱材。Msでは通常120㎜角の柱を使用しますが、今回化粧となる柱は150㎜角以上のものを使っています。伸栄木材さんの紀州杉です。

 

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晴天の中、建て方を開始しました。施工はコアー建築工房の大工さんたちです。柱を立てる作業から行いますが、土台から棟木まで届く通し柱は7.6mありますので、クレーンで頭を吊って納めました。

 

通常は120㎜幅の化粧梁も今回は150㎜幅。いつもより重い材料で、組みあげるのにも力が要ります。

 

K邸の床に使うJパネル。「QF」というマークが入った準耐火構造認定Jパネルです。

準耐火建築においては2階・3階の床は準耐火構造としなければなりませんが、このJパネルを使うことで、天井にせっこうボードなどの不燃材を張ることなく、Jパネル現しで仕上げることができます。

 

準耐火構造の住宅において、使用する材料は少し変わったところがありますが、Msが通常行っている床・壁のJパネル施工は変わりません。今回も柱の間にJパネルを落とし込んでいきます。

 

2階部分、3階部分、小屋部分と手際よく組み立てていきます。敷地に材料を置くスペースは少ない状況でしたので、1層ごとにJパネルの床をつくり、そこに上階の材料を置いて次の階を組むという段取りで進めていきました。


小屋組の垂木です。2階リビングの吹抜け上に見える部分ですが、120㎜×180㎜の赤身で揃った節の少ない美しい材料です。この垂木も化粧現しにするにあたり、燃えしろ設計を行い必要な断面寸法を計算したものです。

 

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建て終わった後は、シートでしっかりと雨養生しています。木の家はこれが肝心です。

2月吉日に改めて上棟式を執り行いました。

建築にかかわったみなさんのご多幸、今後の工事の安全、K邸が見事に竣工することを祈願しました。ここまで無事に進めてこれたことに一安心ですが、これからも工事はまだまだ続きます。竣工した家がご満足いただけるように、これからもしっかりと現場監理をさせていただきます。

スタッフ 田尻