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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2017.07.15

木造でつくる「有料老人ホーム/計画案」

Ms事務所では、近年、個人の住宅に加えて、人が集まる施設建築を木造でつくることに力を入れています。

高齢者施設・幼稚園・保育園など、私たちの生活の身近にある施設を『木造で建てられないか』と希望される方が多くいらっしゃいます。

これまでは、様々な規制の下、鉄筋コンクリート造・鉄骨造で建てられる時代が長く続きましたが、この10年近くで、国の施策を含めて考え方が大きく変わってきました。

現在では、構造や火災時の安全性等の性能面をきちんと確保すれば、規模や用途に応じて『木造でも建てられる』時代になっています。

木造施設の近作はこちら ↓

デイサービス施設「NPO法人ライフサポートりぼん」 / 2016年竣工/ 設計:三澤康彦

障害福祉サービス施設(生活介護事業所)「美結の森」 / 2016年竣工/ 設計:三澤文子

今回は、神奈川県鎌倉市の工務店/「楽居」さんからお話をいただき、Ms事務所にて木造『有料老人ホーム』の計画立案を行いました。

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写真は、楽居さんへのプレゼンテーションを行った会場の様子です。

東京中野のモノ・モノさんのコミュニティ・サロンをお借りしました。

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コンクリートのマンションの一室を木質リフォームした会場には、秋岡芳夫さんの椅子・低めのテーブルなどが置かれ、都心とは思えない落ち着いた雰囲気のなかでプレゼンテーションを行うことが出来ました。

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中大規模の施設建築を木造で建てるためには、安全性の確保などのため様々な基準に適合させる必要があります。今回は『有料老人ホーム』に関する諸条件を分析し情報共有を行いました。

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計画案の模型写真(鳥瞰)です。

“無機質な施設”というイメージから離れ、”木造平屋のいえ”をコンセプトに計画しています。

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中庭からの外観イメージです。

個々の建物のボリュームを押さえ、地形に合わせて配置することで”平屋の街並をつくる”ことを意図しています。専門用語になりますが「別棟解釈」という手法を採用することで、火災時の延焼防止策を講じています。

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共同生活室のイメージです。

ユニットケア方式で10人前後の利用者の皆さまが利用する明るく開放的なリビング・ダイニングとなります。

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個室内部のイメージです。

天井を低く抑え、木のぬくもりが感じられる落ち着いたプライベートスペースとして計画しました。

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今回のお話をいただいた工務店/楽居の代表:三浦さん(写真左)、早崎さん(写真右)です。

プロジェクトをご一緒する中で、高齢者施設を木造でつくっていく社会的な意義・課題を幅広く共有することができました。

持続可能な環境建築へ。

法規制のあり方も含め、世の中が大きく変わり始めている時代です。

快適であることと同時に、地域に、環境に、広義な意味で社会に貢献できる可能性を秘めた木造建築を。

皆さまと一緒につくっていきたいと考えています。

Msスタッフ 上野