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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2024.05.18

ディープランヨネザワ・米澤会長を訪問しました!

非常勤&リモートワークの村上です。新緑のまぶしい季節になりました。みなさん梅雨の前のさわやかなこのひと時を、どのように満喫されているでしょうか。

4月中旬、Dボルトを販売されている、ディープランヨネザワさんの米澤会長を訪ねて、兵庫県三木市に行ってきました。今回のMs日記は、その訪問記を書きたいと思います。

阪神淡路大震災のあとで、米澤会長と三澤康彦さん・文子さんが共同でDボルトを開発することになった経緯を、今年2月に文子さんが記しています。「能登半島地震の被害を決して忘れない。」そんな気持ちで耐震改修の必要性を伝えていきたい。

ディープランヨネザワさんに到着すると、まずカフェテラス驟(しゅう)に案内されました。こちらで備前焼のカップに入ったコーヒーをいただきながら、米澤会長の到着を待ちました。その間、道を隔てた向かい側の、鳥小屋のある場所を見ながら「公園かな?」と話していました。

そこに米澤会長が登場!実に20年近く振りの米澤会長と文子さん、再会に大喜びです。そして米澤会長から文子さんに贈り物が渡されました。それは珍しい青い卵。道の向かい側はディープランヨネザワさんが所有する土地で、鳥小屋には数種のにわとりが飼育されているそうです。

アローカナの卵

ギャラリーが欲しいという声にこたえてギャラリーを作ったら、お客さまが「飲み物が欲しい」。そしてコーヒーを出すようになると次は軽食のリクエスト。会長の奥様が「カレーならつくるわ!」とメニューに食べ物をのせると、今度は何か別のものも食べたい…となり、つくる手間がかからず美味しいメニューを考えた結果が「卵かけごはん」!!

そこで採れたて卵を提供するために、にわとりの飼育を始め、今では栄養価が高く希少な「アローカナ」の卵を卵かけごはんに使っているそうです。建築ではない分野でも、もっと良いものを追求する米澤会長のエネルギーに圧倒されてしまいました。

次にショールームへ移動して、Dボルトの説明をしていただきました。ショールームには、従来の通し柱にどれだけ断面欠損があるかが一目でわかる、仕口模型があります。これで、Dボルトを使用することで断面欠損を大幅に減らせることがわかります。

同行した堀田さんは二級施工管理技士。現場の経験があるので、Dボルトの施工方法の質問がMsに来たら、しっかり説明ができるよう、Dボルトの取り付け方を見せる模型を観察しながら、米澤会長の解説を頭に叩き込んでいました。文子さんも真剣に話を聞いています。

日が暮れる頃に、ショールームのテラスで米澤会長ご夫妻に晩ごはんをごちそうになりました。「これからは地震に強い木造建築をつくる人たちの支援をしていきたい」との会長の言葉に、「元日の能登半島地震にとてもショックを受けた。地震で命をおとす人がいなくなるように活動していきたい」と話す文子さん。久しぶりの再会でしたが、同じ目標を持って建築にたずさわる2人の師の姿に胸が熱くなりました。

米澤会長を訪問した3週間後に、会長からプレゼントが届きました。かつて三木市で栄えた「染形紙(そめかたがみ)」をあしらった灯篭です。三木市の市指定文化財に光をあてる活動にも参加されている米澤会長、あふれる力に脱帽します…。

米澤会長ご夫妻がともに歩まれた歴史や、これからの希望など、たくさんお話しくださりありがとうございました。大変刺激になりました。これからもDボルトを使って地震に強く美しい建物をつくっていきます!

村上洋子