みなさんこんにちは!
今週のエムズ日記は堀田が担当します。
最近、コートがいるくらい寒くなってきましたね。
そんなこれから寒さが本格化していく時期、
今週の12/4(水)にMOKスクールの活動の一環として、MOKクラブ「エコハウスデザインクラブ」が開催されました。
エコハウスデザインクラブの目的は、実際の建物を題材に気密測定や温熱性能の勉強するというものです。
去年のエコハウスデザインクラブではエムズの事務所を会場に開催されました。
その時の記事はコチラから
今回のクラブでは、MOKスクールの理事をされている大塚工務店さんのモデルハウスを会場に行われました。
大塚工務店さんはエムズとの仕事でもお付き合いがあり、2012年に明石のS邸の施工していただいています。
講師として来ていただいたのは、昨年同様、岐阜県立森林アカデミーで教授をされている辻充孝先生です!
写真は、辻先生に気密測定に用いる機械の設置準備をしてもらっている様子です。
MOKスクール生も多く参加していただき、30名近くが集まりました。
辻先生の温熱環境の解説の前に、まずは大塚さんからモデルハウスの紹介をしていただきました。
内部は、真壁の構造を現わした住宅で、エムズと雰囲気が似ています!
2012年のエムズと仕事をしたときから、今の住宅の仕様になっていったんだそうです。
文子さんもエムズの家づくりが広がっていることに喜んでいました。
大塚さんによる建物の紹介が終わり、辻先生にバトンタッチします。
ここからは事前に大塚さんから辻先生にお送りいただいている資料から、辻先生がモデルハウスの温熱環境の算出し、その計算方法について解説をしていただきます。
みなさん真剣な表情で辻先生の話を聞いています。
計算方法の解説の後、実際の機械を使った気密測定に入ります。
気密性能を測るのに用いられるのがC値というものです。
これは家の床面積に対して、どれくらいの隙間があるのかを示すもので、
この値が小さければ小さいほど、家の隙間が少ないということになります。
辻先生によると、床面積1㎡あたり2㎠以下が目標で、できれば1㎠以下であればいいとのこと。
測定は3回行われました。
その結果はどうでしょうか….
大塚さんは大勢の建築関係者の前に緊張されているようです。
辻先生から結果が発表されます。
「0.5㎠です!」
参加者のみなさんからは「おーー!」と感嘆の声が上がります。
真壁の建築は、大壁の建築に対して気密が難しいのにも関わらず、大壁に劣らない隙間の数値で、大塚工務店さんがとても丁寧に施工されていることがわかります。
またモデルハウスということもあり、窓を多くしているのにこれだけ隙間を少なくしているのはすごいですね!
今回のクラブ活動中、モデルハウス内でエアコンも暖房器具も何もつけられていなかったのですが、全く寒いと感じませんでした。
外は肌寒かったのですが、室内は太陽光のみで、暖かい内部環境でした。
床材もジュータンや、杉板でひんやりとした感じがしないので、とても過ごしやすかったです。
※上の写真で目の前にダウンを着ている方がいますが、これは帰り支度をしてからの、最後の終わりの挨拶をしている瞬間です(笑)
決して部屋が寒い訳ではありません。
近年の住宅業界では、数値の競い合いになっていることがあり、それだけが大事ではないということを改めて感じました。
ある程度の数値で表せる温熱環境があることは大切ですが、暑い寒いの数値に表れない部分、
視覚から感じる温かさ、素材の肌触りなどを含め、全体的にあったかいと感じられることが大切なんだと思いました。
時にはすこし寒い空間があってもいい。そんな話も盛り上がっていました。
また使用されている名栗加工された栗柱は、橘商店の橘さんによって、
柱や梁の構造材は、しそうの森の木さんによって、
建具はユダ木工さんによって、、、、
さまざまな家を構成する材料がどこからきて、どんな人とつながりがあるのかとわかると、さらに家はあったかいものになっていくことを今回のクラブで感じました。
今回講師をしてくださった、辻先生、大塚さんありがとうございました!
堀田