明石のS邸-木配り
7月から8月にかけてはMsの新築物件が続々着工となっています。今回は以前のMs日記にも書いたS邸の第二弾です。
S邸は明石で建設される住宅です。明石城の近くで高台になっており、城の近くだけに良い地盤でよかったです。工務店は大塚工務店。現場から10分もかからない近い工務店です。大阪MOKスクール生でもあります。遠方の場合、どうしても初めての工務店と仕事することがあります。どこまで「木の仕事」ができるか、大工職含めてしっかりと吟味しています。
構造材はMsの定番にもなっています、この現場から車で1時間程の林産地智頭林業のサカモトです。Msでも今まで10軒近く注文している信頼のおける製材所です。ここには女社長が目を光らせています。とても厳しく品質をチェックしています。もちろん工場長も含めてです。
そんなサカモトに、今から一ヶ月程前でしょうか、音楽家の坂本龍一氏が訪問されました。同姓ですが別に親戚関係ではありません。彼がNPOとして活動している「moreTrees」という組織があり、日本の中から10ヶ所近く選出して都市部にもっと日本の木を使用してくださいと運動されています。
ちょうどS邸の桟積み乾燥中の構造材の前で記念撮影。坂本龍一さんもこのS邸の木材にタッチされています。(別に何でもありませんが、、、)
場所が変わって大塚工務店の1階の倉庫です。S邸はここでサカモトから届いた木材を木配りしました。
倉庫いっぱいに広げて検品作業の開始です。まずは2階床梁(1階居室から見上げた時に見える構造材)から。次に小屋梁(2階居室から見上げた時に見える構造材)。そして柱と作業は進みます。
番付けした材にはチョークで伏図に色塗りです。木配りが終われば伏図は真っ黒です。右の写真は垂木です。含水計で含水率のチェックも欠かせません。
Msの住まいは構造材がそのまま見えるので「見せ場」から決めていきます。といっても写真からもお分かりの通り、どの材も優等生ばかりです!!優劣付けがたく、嬉しくも悩みながらの木配りでした。もちろん作業は迅速かつ的確に行い、お昼過ぎには全ての木配りを終えました。汗だくになったので途中スーパー銭湯に寄り道を。こんな猛暑の中現場で作業される大工さんには、本当に頭が上がりません。
木配りの前にはJパネル、Dボルトの納まりについて打合せを行いました。9月下旬の上棟に向けて棟梁の手刻みを行っていきます。
(三澤)