前回、地鎮祭までをご報告させていただきました大阪府吹田市のりぼんデイサービス施設
現場では着々と工事が進んでいます。
まずは基礎工事。
平屋に限りなく近い規模のため、基礎の施工範囲は比較的広くなっています。
夕立の多い夏場のコンクリート打設であったため途中ヒヤヒヤする場面が何度もありましたが
無事、綺麗に打設することができました。
脱型後、基礎の表面に抗酸化リバースコートを塗布しました。
基礎断熱工法とOMソーラーを採用している本物件。床下から吹き出す暖気をより
清浄な状態にし、免疫力が落ちたご老人の方によりよい空気環境の中で過ごして
いただけるよう考えています。
炎天下での塗装作業は普段行う屋内の塗装とは違い、過酷で大変な作業でした。
三重県コウヨウから構造材が届き、建て方へと予定通り進みます。
途中、暑い中での作業をMs三澤がスイカを振る舞い、大工さんを労います。
スイカはあっという間に完売。日本の夏はやっぱりこれですね。
デイサービス利用者が日中過ごすデイルームは北側に面して配されています。
北側に設けられた大きな開口からは、歴史的地区に指定されている木造家屋群の
瓦屋根と緑が一望でき、安定した北側採光が得られる心地よい場所となります。
建物の大きさを抑え、周辺に圧迫感を与えないよう配慮しています。
今年は台風の 発生が多く、連続して晴れた日を狙うのが困難な状況でしたが、幸運にも
天候に恵まれ、お盆前までに棟上げできました。
お盆明けの8月24日に上棟式を行いました。
「千歳棟~万歳棟~永々棟~」の掛け声に合わせて大工さんが槌打ちを行います。
式後は場所を移し、ご厚意で直会を開いていただきました。
ライフサポートりぼんの皆さんの溢れるエネルギーを分けていただいたような
楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
大工さん一人一人の顔と名前を憶えていただき、現場がより近くに
感じていただけたことと思います。
さて、このりぼんデイサービス施設は前回のMs日記に上げさせていただきましたが
「森林整備加速化・林業再生事業」にノミネートされており、大阪府産材の積極的な
利用と普及に努めてまいります。
Ms三澤が主宰するMOKスクールの受講生を中心に、構造見学会を開催しました。
普段実務で設計・施工に携われている技術者の方々が受講するMOKスクール。
それだけに見学会では、座学ではわからない細かな納まりや断熱の考え方、
構造材の架構と木材の見せ方など、マニアックな内容で、濃厚な時間となりました。
竣工見学会も開催予定ですが、隠れてしまう部分にも多くの設計における工夫や精神に
触れることができるので、皆様方それぞれ何かを得て帰られたことと思います。
竣工までにはまだまだ多くの工事がありますが、工事進捗等はMs日記で随時
更新していきたいと思います。
スタッフ戎野