非常勤&リモートワークの村上です。
大阪のMs事務所には月に1度通います。大阪在住のスタッフには見慣れた景色も、月に1度の私の目にはとても新鮮に映ることがあります。特に事務所の庭の植物は1ヵ月で様子がずいぶん変わり、大阪に来るたび季節の移ろいを感じています。
さて、事務所の打ち合わせスペースに大きな机があります。
ここで文子さん食堂の昼食をいただいていた時、いつもと違う雰囲気が…
なぜだろう??
わかりました!新入りの…
イームス ハウス バードです!
そういえば前回の来阪時に、文子さんが「鳥のオブジェを注文した」と話していました。SNSで野沢正光さんの「我が家はイームス ハウス バードが2羽になった」という投稿を読んですぐに欲しくなり、ネットで注文したそうです。鳥に合わせて変えられた後ろの版画ともピッタリの相性です(ハウスバードが狙われているようにも見えますね…)。
実は文子さんは鳥のオブジェが大好きで、事務所や自宅のあちこちに鳥がいます。ざっと見渡しただけで、こんなに見つかりました。どれも木の空間にしっくりなじんでいます。
洋の東西を問わず、鳥は神話に登場し信仰の対象になっていました。シンボルとしても、神様のつかいのカラス、博学なフクロウ、愛と平和の象徴のハト、赤ちゃんを連れて来るコウノトリなど、みなさんもすぐ頭に浮かぶイメージがあると思います。
文子さんにとっては、鳥は「実を運び、木に生命を与え、森を豊かにする。」という、木の家つくりのシンボル。Msの設計には、よく「DEN」と呼ばれる小さなスペースが設けられ、鳥の巣のように「こもる空間」としてくつろぎの場になっています。
昨年完成した、大阪ガスNEXT21の改修プロジェクト「風香る舎(かぜかおるや)」では、鳥をコンセプトイメージとして、インテリアの提案とオブジェ選定を行いました。その際に展示されたオブジェの一つを三澤邸で発見。
これは、韓国の陶芸家 キム・ミョンレさんの作品「青い鳥と葉の小作」です。キムさんのお母さんの世代、韓国では、女性は自由にやりたいことができる時代ではなく、お母さんが鳥を見ると、「あの鳥のように自由にどこにでも行ってみたい」と言っていた、その想いが作品に込められているそうです。
NEXT21「風香る舎」のご紹介~いつか飛びたいと思う鳥のオブジェのこと
https://www.ms-a.com/diary_12.html
風雨に耐え、外敵から守り、子育てに快適な環境をつくるために、鳥はさまざまな材料を集めて巣作りします。カラスはワイヤーハンガーのような新しい材料も利用していますね。「巣作り」を「住まいづくり」ととらえると、文子さんが鳥好きなのも当然だなあと、この日記を書きながらしみじみ思いました。
みなさんも、Ms事務所にお越しの際は鳥探しをしてみてください。ひっそりイームス ハウス バードが増えているかもしれません。
村上洋子