「日本の住まいは木で建てるのがいい」。私たちがこう考えるのにはたくさんの理由があります。山とつながって林業を復活させること、 CO₂排出削減に役立つこと、再生可能な資源であること。
なかでも、住まい手であるみなさんに最もお伝えしたいのは、木の家という空間の気持ちよさです。材となってなお呼吸し、空間の居心地を整えてくれる木は、食事にたとえるなら野菜のような存在で、日々、住まう人に寄り添って体と心に健やかさをもたらします。目には見えないこの肌感覚は、設計者である前にひとりの生活者として40年近く、私たちが実際に木の家を暮らしの場、仕事の場としてきた揺るぎない実感です。
そんな木のもつ力を最大限に引き出すために、私たちは家づくりを山から始めます。木を見極め、木取りを判断し、適材適所に手配する。樹木が家になるまでの歩みをともにし、ときには住まい手と一緒に山に赴くことで、わが家への愛着も育てていきます。
素性のわかった木を使うことは、優れた家をつくるためだけでなく、完成したあとのメンテナンスのしやすさや暮らしやすさにもつながります。そして住まい手に愛される家は、大切に手入れされ、家族の記憶に満ち、おのずと長持ちするのです。
かつて日本の家を普請してきた棟梁が、家づくりにまつわる多種多様な仕事をトータルで束ねてきたように、木の一生、家の一生を責任をもって見守っていく。それが、私たちエムズ建築設計事務所の家づくりです。
住まい手の健康を守り、暮らしやすく、長持ちする家であるために。確かな性能や心地よさ、デザインの美しさはもちろんのこと、地球環境や林業といった社会とのつながりも意識した家づくりを、5つの基本コンセプトでご説明します。
山に生えている木を見極め、乾燥・製材、大工さんの手を経て1軒の家になるまでを設計者が手配。一般には手に入りにくい構造材・内装材用の広葉樹のストックやオリジナル部品の開発も自社で行っています。
詳細全世帯の半数が共働き世帯となった時代、家事のしやすさや家財の収納方法は、設計の重要なポイントです。自身も働く女性である三澤文子の実体験から生まれた知恵を生かし、家事を楽にする住まいを細部までデザインします。
詳細家族の心と体の健康を守る砦として、いかに少ないエネルギーで、冬暖かく夏は涼しい住まいにするか。温熱環境や省エネ住宅の手法を取り入れながら、その家の周辺環境に合った施策を取ります。
詳細長年の活動で培った全国の工務店、製材所のネットワークを活かし、チームを組むことで、エムズ建築設計事務所の設計思想に沿った家づくりを、全国各地で実現することが可能です。東京には分室も設けています。
詳細第1段階のプランニング、第2段階の実施設計・建築工事、第3段階のアフターサービスまで、段階ごとの詳細をご説明します。お互いをよく知ることから始まり、竣工後の長期アフターサービスまで、10年以上にわたるエムズと施主のみなさんとの関わりの流れです。
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