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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2015.02.07

豊中のK邸:屋根工事

立春も過ぎ暦の上では春ですが、まだまだ寒さの厳しい季節が続きますね。

今回は以前のMs日記にも登場した豊中のK邸の現場をご紹介します。既出ですが、K邸は25年前にMs建築設計事務所が設計した物件です。施工はお馴染みの羽根建築工房さん。11月頃から解体工事を始めて、屋根工事の真っ最中です。雪がちらつく日もあり、天候をみながらの施工で少し時間を要していますが、着々と進んでいます。

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上の写真は屋根の垂木間に断熱材を充填し、一部合板張りまで進んだ状況です。元々角度を振った2つの方形の屋根が特徴のK邸でしたが、今回はある試みにより形状が変わります。OMソーラーを導入するために、南面を大きく取れる形状としました。OMソーラーは、一言で言うと屋根面で集熱した太陽熱で、いえ全体を温める仕組みです。もちろん夏場はいえを温める必要がありませんので、集めた太陽熱でお湯をつくるという合理的なシステムです。

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OMソーラー株式会社の社屋「地球のたまご」にてOMの製品説明をして頂きました(OMソーラー中村氏)

OMソーラーのシステムを単に導入するだけではありません。Msの改修においては単なる間取りの変更工事は無く、構造的・温熱的な補強を行った上で間取りの変更が成立します。K邸ももちろん構造的、温熱的に性能を上げる内容になっています。性能を上げた上で、OMソーラーの効果も発揮されるのです。

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↑こちらは2週間程前の現場状況です。K邸の”2度目の”上棟です!(1度目は25年前)青空をバックにすがすがしい気持ちになります。上棟後は垂木を架け、屋根下地の工事が進んでいくので、この景色はすぐに見納めになってしまいますが、私はこの瞬間がとても好きです。気持ちがきりっと引き締るひと時です。

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こちらは面戸の小口の写真です。K邸の面戸は隠れて見えなくなりますが、この詰まった年輪が見事です!赤味のとてもきれいな面戸は吉野材です。思わず見とれてしまいました!

屋根工事の次は外壁仕舞い、内部造作とまだまだ工事は続きます。少しずつバージョンアップしていくK邸。竣工後のKさんの新たな住まいを想像しながら現場監理したいと思います。

スタッフ:平賀