宿泊体験の感想~夏の胡桃山荘~
連休前はどこもかしこも混雑は避けられません。そんなお盆前の混雑をさけるようにモノ・モノさんが社員旅行として胡桃山荘へ宿泊されました。
モノ・モノさんは昨年Msにて設計をさせていただいた東京中野区にあるコミュニティーサロンです。現在はデザイナーやクラフトマンの方々が集まり、展示会やさまざまなトークイベントをされています。
(以下、文章・写真ともモノ・モノさんからいただきました)
8月5日(金)から1泊させていただきました。家具や器、料理などにも興味があるメンバー4人での滞在でしたので、それぞれに楽しめるポイントがたくさんありました。
ホームページで見ていたよりも室内はやや狭く感じましたが、限られた空間を巧妙に使い分け、様々な機能が織り込まれるように配置されていることがすぐに分かりました。キッチン、リビング、ダイニング、さらには書斎やベッドルームに至るまで、一つの空間をシームレスに巧みに使い分け、実際の面積以上に機能性が高い設計になっているという印象です。
今回は高速渋滞のため夕方にチェックインしました。その関係でキッチン周りで過ごす時間が多くなりました。近くのスーパーで地元食材を買い込んで、作っては食べ、作っては食べ、とゆっくり食事をしましたが、一体感のある楽しい時間になりました。
キッチンは、一般的なカウンターキッチンと違い、調理台とテーブルが大きな一枚板になっています。作る人と食べる人の間に段差や仕切りがないので、それぞれにゆったりとしたスペースを確保しながら、一緒に話したりくつろいだいりでき、とても快適でした。お酒を飲みながら料理したい人にはうってつけだと思います。
食事がひと段落したら、各々が好きなデザインの安楽椅子へ移動。気分に合わせて使い分けできる自由度が高い空間が、時間をゆったりと感じさせるようでした。
窓はリビングに2面ありますが、何と言ってもキッチンからの眺めが最高でした。外には濃い緑が広がり、料理をしている時の開放感は、まるでキャンプのよう。料理もがぜん楽しくなります。これはやはり、キッチンを中心にこの空間が作られているのだろうなぁと感じました。
また、この空間のアクセントにもなっている赤いソファベッドも魅力的でした。用途が限定されない曖昧なスペース昼寝をしたり、本を読んだりと、いろいろ使えそうでした。なかなか自分では考えられない空間の使い方だと関心してしまいました。
なるほど、考えてみるとこのような使い方を限定しない、いい意味の「曖昧さ」が胡桃山荘の特徴かもしれません。ただのワンルームということではなく、キッチンのようであり、リビングのようであり、寝室のようでもあるという、それぞれの機能が存分に活かされた多様性。それぞれが無理なく一つの空間にまとまり、機能的に使い分けられ、昔ながらの日本家屋のように、家族の気配が伝わって来る仕切りのない大空間は、とても魅力的でした。
家の設計によって生活が変わる。考えてみれば当たり前のようですが、実際体験できたのは胡桃山荘が初めてでした。短い時間でしたが、住まいに対する発見に満ちた2日間でした。ありがとうございました。
作り手のコミュニティーサロン | モノ・モノ
(以上、モノ・モノさんからの感想)
今回は社員旅行として胡桃山荘をご活用していただきありがとうございました。普段からモノづくりをメインとされ、デザイナーやクラフトマンの方々が集まっているため、写真も『胡桃山荘の良さ』がびっくりするほど引き出されているように思います。素敵なお食事タイム、普段感じる事のできない環境の中、ゆっくりと寛いでいただけたのではしょうか。これを機にさらなる発展を遂げていただけたら幸いです。
スタッフ 中根