宿泊体験の感想~「木」と「気」がイイ胡桃山荘~
関西では雨量は少ないものの、ムシムシとした暑さがこたえる梅雨の季節です。今年は入りが早かった分、梅雨明けが待ち遠しく感じられます。
さて、現在Msと木の住まいをつくろうとお話が進んでいる、住まい手Iさんが胡桃山荘に宿泊体験されました。胡桃山荘の空間がもつ”心地”について感じられたことを現した素敵な感想を頂きましたので、ご紹介させていただきます。
(以下、文章・写真ともIさんから頂きました)
先日、新居をお願いする建設設計事務所の滞在型モデル住宅のある長野県箕輪町に行ってきました。”胡桃山荘(くるみさんそう)”では、杉、ナラ、栗、ジャラなどの木材の適材適所の”木配り”や、こちらに関わる人達の素晴らしい叡智と技術、そして実際の住み心地を体感することができます。
生駒から車で6時間、胡桃山荘に到着。
玄関は二重扉になっていて、画像の扉にはステンドグラスが!実は、サグラダ・ファミリアをみる前に「ステンドグラスに恋する予感」があって、自宅に採用したいと思っていました。シンクロが嬉しいです♪
赤く漆塗りされた部分は杉が”京なぐり加工”されています。美しいだけではなく足触りがすばらしく、こちらも採用したいです。色は赤にするのか、落ち着いたベージュや茶系にするのか考え中です。赤は古来から魔除けの色、古代の人が紅を唇にさしたのは魔をカラダの入り口から入れないためだったそうです。赤を入口に用いることは理にかなっています。ソファーや椅子の色も具体的にイメージしながら、検討する時間を楽しみたいです。また、画像左側の壁は和紙貼りです。
階段の向こう側は家事室です。最初、パントリーは必要でも家事室はいらないかもしれないな、と思っていましたが、一日過ごしてみただけでこのスペースの便利さを実感。
階段の感じや、
二階の雰囲気は、壁に珪藻土が塗られていないだけで現在暮らしている家と似ています。
テラスに面した太柱は栗の木のなぐり加工、この表情が素晴らしいです!この住宅に来て、わたしはなぜか特に栗の材木が好きなのだと気が付き、これは何だか嬉しい発見です。この柱も採用したいけれど、猫ちゃんを迎える予定なので、この形状は・・・爪とぎのターゲットになりそうなので諦めます(笑)。
この一抱えもある八角形の大黒柱は是非にと思います!風水でも最強の形です!
呼吸が深くなる、癒しのリビングスペース
洗面所
同じ京なぐりの加工でも、赤と黒っぽい色合いの漆では風情がまったく異なります。こちらも美しいです。
壁面に生漆が塗られた、こんな素敵なお風呂も体験させて頂きました。< /b>
オープン・キッチンです。船の甲板に使われる、水に強いチーク材が用いられています。実際にここで朝食を作って、使い心地をチェックし、感想をメモしました。
「薪ストーブは、薪を割る作業を手間に感じるかも。」と思っていましたが、長野のまだ冷んやりする夜の空気をじんわりと温めてくれ、心身に深く印象を残しました。薪の燃える”アロマ”も素晴らしいです。薪ストーブの上でお豆を炊くのもいいなぁ~、と幸せな空想❤
この夜はそうめったにない程に熟睡できました。この家は「木」がイイだけでなく、「気」も素晴らしくイイようです。大安定、素晴らしい森に抱かれて眠るような、しっかりと大地に根を降ろして眠っているような、そんな心地がしました。
胡桃山荘では、木配りだけでなく、ここに関わる人達の心配りも感じさせて頂いた滞在となりました。還暦を迎えられた三澤康彦さん、建築家人生で喜びも苦しみも、酸いも甘いも、様々な経験を積んでこられたことでしょう。脂の一番のっていらっしゃる時に、山裾ではなく、山の頂上でしか見えない景色を眺めていらっしゃる時に、建築設計をお願いできることは相当に幸せなことです。
建築家の三澤さん、そして胡桃山荘に関わって下さっている皆さん、ありがとうございました!!ただ見学ということではなくて宿泊して”感じる”という特別なチャンスを生かして、新居に対するさまざまなものを得ることができました。心から感謝申し上げます。
(以上、Iさんからの感想)
関西では暑い日が続く一方、伊那の夜はひんやり過ごしやすいようです。そのおかげで胡桃山荘の顔の一つでもある薪ストーブの体験もしていただけました。薪ストーブに限りませんが、カタログやショールームではわからない、使ってみて”感じる”ものは住まいづくりの何よりの参考になるかと思います。
胡桃山荘にあるもの一つ一つを丁寧に感じていただいたIさん。”木”の住まいである胡桃山荘に良い”気”を感じていただけたようです。これからの住まいづくりの参考にしていただければ何より幸いです。
胡桃山荘の宿泊体験を開始して約1年が経とうとしています。これまで皆さんから頂いた感想を振り返ってみると、、、今回のIさんのように”実際に見て触れて感じることができる大切さ”が伝わってきます。数時間の滞在時間では感じ取れない一日のサイクルを体験して頂く場として胡桃山荘が大活躍していると感じます。これからも多くの方に木の住まいについて触れるきっかけとなることを願ってやみません。