宿泊体験の感想~夏の胡桃山荘1
お盆を過ぎた頃より少しずつ暑さも落ち着き、秋の訪れを予感させるこの頃。
酷暑真っただ中にあった大阪を離れ、胡桃山荘へ宿泊されたMsの住まい手Yさんから
感想を頂きましたのでご紹介いたします。
(以下、文章・写真ともYさんから頂きました)
大きく茂った木立の向こうに小さな木の家を見付けた時、
「あ、かわいい・・・!」と小さく叫びました。
背の高い萩やキンシバイや雑草たちの緑に包まれてひっそりと佇むその姿。
ドライフラワーのように色褪せたアジサイの花が、同じく雨風に晒されて少し汚れた
外壁の杉の肌とよく調和していたのがとても印象的でした。
たった1泊でしたが、台所では長野の新鮮な野菜を使ってご飯を作ったり、
大きなソファで昼寝したり、またあらゆる場所を採寸してまわり、
図面で見るのと実際との見え方の違いや、寸法の感覚を肌で感じる事が出来ました。
そして、ここでは時間の経過がとても緩やかでした。
テラ スで夕暮れを過ごした後、夏でも少し肌寒くなり中へ入ると、
だんだん夜が降りてくる気配を静かな室内から感じます。
ユーミンの「翳りゆく部屋」という歌にーランプを灯せば街は沈み、窓には部屋が映るー
という一節がありますが、まさに夜の室内は歌詞のような叙情的な世界で、
灯りが木目をぼんやり照らして、昼間のカラッとした感じとはまた違う表情でした。
一番心に感じた事は、木の肌は、一日のあらゆる時間帯の空の色とも調和するという事です。
ということは、きっとあらゆる天候、あらゆる季節にも柔らかく溶けて、
忙しい生活を美しくしてくれるのだろうと思います。
今回は夏の晴れた日でしたが、違う季節や雨の日もしっとりしていて良さそうです。
本当に楽しいひとときを過ごす事が出来ました。
お世話になった皆様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
(以上、Yさんからの感想)
歌詞に表れるささやかな場景に目が留まるということも、胡桃山荘ならでは。
情報に溢れた日常を離れ、場所と時間だけの胡桃山荘に宿泊することで、本当に必要とするものは何かが見えてくるのかもしれません。
住まいをお考えの方は是非一度、胡桃山荘へ体験宿泊にいらしてください。
スタッフ戎野