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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

胡桃山荘便りLETTER FORM KURUMI COTTAGE

2012.12.17

薪ストーブ・薪割りのススメ

今年最後の信州MOKゼミを先日、胡桃山荘にて行いました。テーマは「自然エネルギーの活用」ということで三澤康彦さんのお話しの予定でしたが、今回は急遽来て頂くことになった特別講師の中込誠さんを迎えての最終回でした。実は中込誠さんは、、、三澤文子さんのお兄さん。中込さんはNPO法人「ふじ山森の会」に所属され様々な活動をされてて、毎週末には玉切りや薪割りの活動もされている、ということでマイ・チェーンソー&斧、そして薪を持参して胡桃山荘入りして頂きました。

参加者の皆さんが来られる前に、薪ストーブの火がよく見えるようにガラスの掃除です。細やかなお気遣いがとてもありがたいです。

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「ティッシュを濡らして薪ストーブの中にある灰を付けてこするだけ!市販の掃除クリーナーよりも何よりも効果があります。まさにエコ。」と中込さん。曇ったガラスがみるみるうちに透明なガラスに大変身!

皆さんが集まったところでMOKゼミの開始です。もちろん講義の話の中心は薪ストーブ。初めに三澤康彦さんから胡桃山荘の断熱性能の説明があり、その後は実演形式の講義です。

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薪ストーブを使っている人、これから使いたいと思っている人など、皆さん薪ストーブへの思いを胸に熱心に話しに耳を傾けていっらしゃいます。

この日はとても暖かく、まさに薪割り日和!!と皆さんで外に出て実演スタートです。ポカポカ暖かな室内から少し冷たい空気にあたるのも気持がいい季節です。中込さんに事前に準備頂いていた富士山周辺で伐採された木が教材です。クヌギや桜など丸太が4~5本。実はクヌギが薪には最適な樹種だそうです。火力も強く、火持ちも長いので薪にはクヌギが欠かせません。もちろん杉などの針葉樹でもいいですが、やはり火持ちが違います。写真はクヌギの木を薪ストーブに入る長さ(約36㎝)にカットしているところです。慣れた手つきでチェーンソーで切っていきます。

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チェーンソーで切りたての断面です。触るとしっとり。薪割りの際には、このしっとりした小口を狙うのがコツだそうです。切ってから時間の経った小口から割ろうとすると堅くて力の浪費が否めません。サブテーマは「エコ」。電気やガスで熱を得るのではなく、自然にある燃料で熱を得る。人間のエネルギーも効率よく使うことがポイント。長続きしなければ薪ストーブが只のインテリアになってしまうのはとても勿体ないことです。

そしてお待ちかねの薪割りです。まずは中込さんのお手本。斧を振り上げ、一気に振りかざします。狙ったところに斧を落し、薪がきれいに割れる、この一連の流れを眺めているだけでとても気持ちがいいんです!中込さんの無駄のない一挙手一投足についつい拍手してしまいます。

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続いて三澤康彦さんもエイッ!三澤文子さんもエイッ!!見ていると簡単そうですが、これがなかなか難しいんです。ついつい腰が引けてしまたり、狙いの位置を外したり。。。さすが薪ストーブ使用歴27年の三澤康彦さん。斧を一振り、勢いよく丸太が割れていきます。丸太の中に節があれば、小口に狙いをさだめても斧が跳ね返されてしまいます。腰が高いまま斧を振りかざすと、仮に狙いを外した場合自分の足を命中してとても危険です!コツは腰を下げて、その動きで斧を下に振り落とす、こうすることで仮に外してしまった場合でも斧が自分の足に向かってくることはありません。なるほど、腰の動きを利用した薪割りで身も安全です。

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参加者の皆さんも一通り体験され、意外と難しいけれどもハマってしまう感覚もあったようです。難しい薪ストーブも暖かいですが、薪割りしたら薪ストーブが要らないくらい体の中からホットになりました。いい運動です。今回割った薪はゆっくり乾燥させて来年の胡桃山荘を暖かくしてくれます。薪割りの後には、薪ストーブを囲んでお話しも弾みました。もちろん煙突掃除の大切さも忘れてはいけません。「三澤さん、煙突掃除してくださいね!」と中込さん。

 

今年は毎回4~5人の方に参加頂き、アットホームなMOKゼミだったかと思います。今年はこれで終わりですが、来年も神戸や信州にてMOKゼミを開催する予定です。扱って欲しい内容などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

(スタッフ:平賀)