MOKスクール吉野ツアー
5月21日、MOKスクール春の林産地バスツアーで奈良県吉野を訪れました。
はじめて吉野を訪れる方も多く、三澤から吉野材に関する説明を聞きながらの出発。
ツアー日和ともいえる五月晴れに恵まれ、車内では楽しみとばかりに話が弾みます。
まず訪れたのは、阪口製材所のなかにあるモデルハウス「吉野サロン」
小屋組みに使われた吉野材の美しさに目を奪われます。
平屋ながら開放感のあるすっきりとした印象のモデルハウス。
ツアー参加者は目を皿のように隅々まで見入っていました。
吉野杉の他、キハダ、コウヤマキ、ケヤキ等、様々な樹種が随所で使われています。
モデルハウスのすぐ横にあるストックヤードの見学。
阪口社長自ら、案内して頂きました。
天日に晒すことで黒くなった木材は「よく乾いた」状態で
「真っ黒い木を使ってください」という社長の言葉からも、天然乾燥にこだわる
阪口製材のスタイルが表れています。
表面を数ミリ削ると、再び綺麗な木地があらわれます。
このように乾燥を終え、すぐに使える乾燥材が常時50~100棟分あるのだそうです。
困った時も頼りになる阪口製材所の強み、その一端に触れることができました。
さて、続いては川上村にあるスギ林の見学です。
日本三大美林に数えられる吉野の山林は、日の光が山肌まで落ちてきて明るく、
とても清々しい印象です。
中でも200年生ともなると、その迫力からは神々しささえ感じます。
人の手のひらと比べても、その大きさがよくわかります。
この山林を案内いただいたのは、県森林連合会の上田さん。
ここ川上村で、山の手入れを50年以上続けられているスペシャリストです。
「木は全部ちゃう(違う)。木は人に合わせるために育っているわけじゃない。
人が木に合せてあげないといかん。」
熱のこもった話に引き込まれ、胸を打たれました。
その後も五條事業所(阪口製材所)の見学や座談会を通じて
とても有意義な意見交換が行われ、ツアーは無事終了。
実際に山まで行ってはじめてわかることが多く、山にかかわる方々の生の意見から
たくさんの学びを得ることができました。
ありがとうございました
スタ ッフ:上野