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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2012.03.15

Ms事務所の外構

3月に入ってもなお、大阪でも雪のぱらつく日もあり「春」もどこかで寄り道をしているのでしょうか。さて、そんな待ち遠しい春を更に待ち遠しく感じさせることがありました。

Ms事務所の庭に〝新たな住人〟ならぬ〝住木〟が来てくれたのです。施工はMsの植栽でもお馴染みの尾崎春蒼園さんです。過去のMs日記でも登場しています。 まずはへたってしまった木の根をほぐしてから新しい樹木の登場です。

古

今回の新たな顔触れは下の写真左から順に「ハナミズキ(紅)」「エゴ(白)」「シャラ(「夜明け前」という品種だそう。何とも粋な名前の品種です。)」今はまだ枝だけなので分かりにくいですが、ちょうど土が濃くなっているところに落ち着きました。その他にも「ヒメシャラ(白)」「エゴ(ピンク)」「ナリウメ」の総勢6本が仲間入りです。ピンクのエゴは今年の秋に仕入れたものらしく、「咲いてみないとピンクかどうか確約はできない」と尾崎さん。花が咲くまで楽しみです。ピンクか白か、はたまた、、、左ハナミズキ、中エゴ(白)、右シャラ(夜明け前)

作業が一段落したところで、尾崎さんにレクチャーして頂きました。同じ樹種であっても個体差があれば全く違う樹種のように見える事もしばしば。花で判断できることはあっても花が咲いていなければ分からない、早く体で覚えたいものです。尾崎さんの説明は樹種の特徴だけでなく様々なお話しも聞くことができ、樹木の楽しみ方が増えそうです。ナリウメ 上の写真は「ナリウメ」です。小梅がなるから「ナリウメ」だそうです。梅は仲間意識が強いのか、枝ごとに足並みを揃えるそうです。というのも1つの枝の中で先に花を咲かせて開ききっていても、同じ枝の中につぼみがあればそれらが咲くのを待って散るそうです。桜はそうもいかず、咲いたものから順番に散っていきます。これからは、好物の梅干しだけでなく、仲間思いの梅の花にも意識を向けてみようと思います。

尾崎春蒼園さんは畑の中に多くの樹木を置いてらっしゃいます。Msの住まい手さんもそこへ行き、実際の木を見てどの植栽を使用するか決めさせて頂きます。実物を見て決められることほどありがたいことはありません。

そんな春蒼園さんの数多くある畑の中で、約250坪の畑にモミジ(約50~60株)だけを扱っている畑があり、そのモミジ畑が「日本植木会長賞」を受賞したそうです!おめでとうございます。様々なモミジが勢ぞろいしている風景は圧巻だと思います。60ものエントリー数(兵庫県内)の中から最終の7組の1つに選ばれたそうです。受賞後は様々な所から見学の方が来られるそうです。

モミジ畑だけでなく、もう一つ興味深いお話しがありました。新たな展開をしているとか。その名も「コンビニ畑」。ユニークな命名です。これは、尾崎さんのある一部の畑に約40種の樹木を商品として扱い、一般の方々に公開し欲しい樹種を申告してもらってから購入してもらう、というものだそうです。今は業者さんの利用が多いそうですが、近所の方々も少しずつ増えてきているそうです。価格を抑えている、ということも〝コンビニエンス〟な畑ですね。

尾崎さん、お忙しい所色々なお話しを聞かせて下さってありがとうございました。

さてさて、春の芽吹きが今から楽しみです。その頃には根も落ち着き新たな〝住木〟としてMsの庭をご紹介したいと思います。

(スタッフ:平賀)