2011.05.13
MOKゼミ神戸
先月のお話になります。神戸で『MOKゼミ神戸』というセミナーを開催しました。会場は北野にあるトアロード・リビングス・ギャラリーさん併設のトアロード・リビングス・スタディオ(写真上)
写真下2枚はギャラリーの様子。オーナー高井さんの目利きによるセンスのいい暮らしを彩る”もの”がところ狭しと並んでいます。ご縁があってこちらのスタディオを貸していただくことになり、開催するセミナーは一般の住まい手さんを対象に、『心地いい木の住まい』について分かりやすくお話する講座です。今のご時勢、ネットで検索すれば様々な情報が手に入ります。例えば「木の家・自然素材の家」などと検索すると無数の工務店、設計事務所のHPへ繋がります。とても便利ですね。でもどの情報を選べばいいのか、何が正しいのか正直分からなくなる・・・という方、案外多いのでは?『木』とひと言で言っても、とっても奥深い世界ですから。パソコンの画面からでなくリアルな情報を、生の声で直接顔を見ながらMs事務所だからお伝えできる事がたくさんあります。
そんな思いから、開講した第1回目の講義は鳥取・智頭町にある製材所㈱サカモトの坂本トヨ子社長とMs三澤康彦とのコラボセミナー!智頭の山のお話、サカモトさんが力を入れている家具やブラインドのお話、とにかく”やま(生産者)”と”まち(エンドユーザー)”を繋げたいという社長のお気持ちが伝わってくる講義に参加者のみなさんも熱心に耳を傾けていました。たくさん持ってきて頂いた杉材のサンプル(これが本当にきれいな材でした)を手にとり、お茶を飲みながら質問・談笑、穏やかに時間が過ぎていきます。MOKゼミ神戸は定員20名の少人数制なので、雰囲気も和やか。緊張感あるMOKスクールとはまたひと味ちがいますね。
後半は三澤康彦から”木”という材料について、そして木の価格について。直接林産地と20年以上お付き合いしていますのでこれらの話は三澤氏に勝る方はなかなかいないと思います。とても分かりやすくお伝えできたのでは。参加者の方も興味津々!木の価格ってブラックボックスみたいなところがあるので、確かに興味ありますよね。今、日本の杉材(構造材・芯持ち特一等材)の価格は同じ体積に換算すると大根やお豆腐と同じ価格(もしくはそれ以下)になります。家の骨格といえる構造材が、です。ちょっと驚きの価格ではないでしょうか?国産の無垢材で家を建てるというと高価なイメージがありますが、決してそんなことはないです。ですから、皆さんにも是非日本の山の木で”心地いい木の家”を創っていただきたいと思うのです。
そのために知識を蓄える!『MOKゼミ神戸』ではそのお手伝いをさせていただきます。
次回は三澤文子氏による木造住宅の改修のお話です。詳しくはこちら。
ここ数年木造建築病理学をライフワークとし、数々の改修物件を手掛けている三澤文子氏。今、日本で丁寧に・熱心に木造住宅の改修に取り組んでいる建築家のひとりだと思います。興味のある方はどうぞ奮ってご参加ください(まだ定員の空きはございます)