2013.06.11
大阪のM邸始動
現場にとっては嬉しいカラ梅雨の今年ですが、そろそろ降ってこないと農家さんは大変です。台風がかすめていくようですが、被害がない程度に恵みの雨となってほしいところです。
さて、大阪のM邸は今月末の着工に向けて着々と準備を整えています。M邸の構造材は杉だけでなく、桧の柱に、栗の柱もあります。一部土台にも栗材を使用する予定です。
栗の柱材(橘商店さん)
先日は構造材を段取り頂いた和歌山の伸栄木材さんに材料検査に行ってきました。検査日和な曇り空のもと、全ての材の含水率と、梁のヤング率を計測していきます。
含水率も優秀です。ヤング率(梁のみ計測)も平均75と高成績でした。
含水率、ヤング率と色目を見ながら「○」「×」をチョークで書いていきます。この作業は通常「木配り」で行うのですが、材料検査の時点で、既にどの箇所で使うか決めていきます。もちろん日を改めて「木配り」を行うので、その時に再度判断します。同じ寸法の材でも使用箇所に応じて「○」「×」を配っていきます。それが「木配り」です。「×=×」でなくて使い方によっては「○」になるのです。まさに監督です!数ある選手の中から”適材適所”でどのポジションに適しているか判断してチーム(住まい)を作り上げていくのです。
検査も無事完了し片付けをしていると、三澤はどこからか板を片手に登場です。製材所の奥の方に忘れられていた板を譲りうけ、三澤邸のまな板として活用するようです。新たな選手を見つけ出すのも監督の仕事です!
写真右手に写っているのは伸栄木材の中谷さん。M邸の材料を段取り頂きました。Nさんも無事に検査済んだのを見届けてホッとされたようです。これから「木配り」を経て、お盆明けの上棟予定です。杉、桧、栗のコラボが今から楽しみです。
(スタッフ:平賀)