土塗ワークショップを行いました。
大津市で工事中の物件で、土壁ワークショップ(以下、土壁WS)を行いました。先日、土壁のワークショップの準備のために荒土を準備した時にみおエムズ日記にあっぷさせてもらっていました。
その時のエムズ日記はこちら→https://www.ms-a.com/2013/07/03/
今回の土壁WSは、土壁の下地となる荒土を塗る工程を行います。上の写真は木小舞といい、この上に土を塗っていきます。
写真の一番右にいるのが左官技能士の横山さんです。横山さんの指導のもと、今回の土壁WSは行われました。まずは全員に資料が配られ、土壁についてのレクチャーが行われました。ただ塗るだけでなく、みっちりと知識を詰め込みます。そのあと、土壁を塗るための準備を行います。大きく3つの準備をしました。
一つ目は木小舞に縄を巻いていく作業です。縄を巻きつけることで、塗った土が一層壁に食いつきやすくなります。縄がたるむと土が落ちてしまうこともあるので、力いっぱい巻いていきます。
二つ目は現場の養生です。周辺が汚れてしまっては現場の大工さんたちに迷惑をかけてしまうので、土が飛び散っても大丈夫なようにしておきます。
三つ目は荒土の準備です。前回用意した土を練り混ぜて、土を均一の状態にします。そして、室内に運ぶためにバケツに小分けしていきます。
室内に荒土を運び込み、さっそく作業開始です。まずは横山さんがお手本を見せてくれます。下から上へ、木小舞に押し込むように塗っていきます。
全員で作業が行われます。住まい手さんご夫妻が正面部分を塗りすすめます。
住まい手さんのお子さんも大喜びです。せっかく子供用の道具を用意したのに、素手で土を塗っています。それでもしっかり土がついているので、問題ありません。
住まい手さんのご友人も作業に参加していただきました。階段下の収納は狭くて難しいところですが、着々と進めてくれています。
そして三澤文子、Msスタッフももちろん作業に参加です。土を持っておく手がなかなか疲れるため、交代しながら順番に塗っていきます。
土壁を全体に塗り終えると、仕上げは横山さんが塗っていきます。壁の角は専用のコテで整えていきます。また、土のつきが少ないところに土を足して、全体的に平らになるようにしていきます。これでこの日の作業は完了。土壁の面影が見えてきました。
作業のあとは住まい手さんがお昼ご飯を用意してくださっていました。この日はうどんバイキングです。取り皿にうどんをとり、その上に好きなトッピングを載せていく。実に様々なトッピングを用意してくださっていて、おなかがいっぱいになりました。とてもおいしかったです。ありがとうございます。
最後に現場を片付けて、次回の「むら直し」のための土を準備して解散となりました。
住まい手さんと一緒になって汗を流して土壁を塗ったことは、とてもいい経験になりました。住まい手さんにとっても、完成した土壁を見るたびに、今日の楽しい記憶を思い出すことになると思います。協力してくださった皆様、ありがとうございました。
スタッフ:日野