甲州・山梨「北杜の家」竣工しました
昨年11月に着工した山梨県「北杜の家」。先日引き渡しを終え、来月上旬からは住まい手さんの新しい生活がスタートします。
北杜市は山梨県の最北端に位置し、標高約1000m。「北杜の家」は八ヶ岳南麓の冷涼な山岳高原地にあり、大阪とはずいぶん気候が異なります。
以前の投稿記事はこちら↓
地鎮祭:https://www.ms-a.com/2014/12/15/
建て方:https://www.ms-a.com/2015/02/25/
塗装:https://www.ms-a.com/post_174.html
11月に着工、極寒の2月に建て方と厳しい気候条件を乗り越え、緑が生い茂る6月末にようやく完成いたしました。
上写真は西側道路からの様子です。平屋建て約35坪。隅部を斜めに削ぎ落とした大きな切り妻屋根が特徴です。
敷地の北側に駐車スペース・玄関を設けています。
階段・スロープと2つのアプローチがあります。
玄関の扉を開けると細長い廊下が続き、その先には富士山と南アルプスの雄大な景色が広がります。
富士山が大好きな住まい手さん。
富士山・南アルプス山脈と雄大な景色が日々の生活の中に溶け込まれるよう、南側に大きな開口部を設けています。この大きな開口部を設けるため、120×330という大断面の柱・梁(杉材)を使用し、ラーメン構造という門型のフレームを組んでいます。大断面でヤング係数(E70)まで指定した材ですが、節が少なく大変綺麗な材を根羽村森林組合さんにご用意いただきました。
玄関入って左手側の壁にある白い開き戸はスリッパ収納。普段は壁の中に隠れ、スッキリした玄関としています。上右写真は栗板張りの玄関扉。住まい手さんお知り合いの方が製作されたダル・ド・ヴェール(20mm~25mmmのダルガラスを割って成形したもの)がはめ込まれています。綺麗な色合いとデザインです。
薪ストーブはバーモンドキャスティングのアーモンド。冬には主力の暖房となり、
煮込み料理等、調理道具の一つにもなりそうです。
薪ストーブの下には地元・諏訪の鉄平石を貼っています。
冷涼な気候でありながら比較的日照時間の長い北杜市。
「北杜の家」では太陽の熱を利用して室内の空気を循環させる「そよ風2」を採用しています。
屋根天井を構成している垂木(芯去り材)は静岡県浜松市の永田木材さんの材料。
見事に綺麗な垂木が並ぶ上等なリビングの天井になりました。
キッチン中央のアイランドキッチンの天板は柾目が綺麗なチークを使用しています。
梯子を登ると旦那様の隠れ部屋。富士山を眺める事ができる小さなロフトです。
残念ながら写真撮影時は曇り空。。。
浴室には岐阜のトーモクセンターさんから仕入れたサワラ板を張っています。
リビングダイニングの南側には大きな屋根で覆われた大きなデッキ。
天気の良い日には、ここで食事もできそうです。
南側は深い軒が出ていますが、室内に光を取り込む事ができるよう、一部ガラス張りとしています。
ワインが好きな住まい手さんご夫妻。
南側の庭ではぶどうを育てる計画との事です。
今後の住まい手さんが暮らし方に期待が膨らみます。
スタッフ佐治