地域でつくる『木造施設』を学ぶセミナーを開催しました!
皆さんは『木造施設』という言葉を聞いたことがありますか?
一般に、木造というと、戸建住宅を思い浮かべるかと思います。
これまで私たちの身近にある施設、例えば、学校や病院、図書館や店舗などは、木造で建てられることが少なく、「住宅以外の建物を、木造で建てるのはむずかしいのでは?」と思う方が多いかもしれません。
近年、技術革新や研究が進み、木造でも、耐震性能が高く、安心安全の施設建築をつくることができるようになりました。
国の施策も、環境面や地域循環の視点から、”公共建築を木造でつくる”方向に転換しており、これから、私たちの身近な施設でも、木造が広まっていくと感じています。
昨年、2017年5月には、木造施設を建てる全国ネットワーク、(一社)木造施設協議会が設立されて、Ms事務所も、地域でつくる『木造施設』の取り組みをはじめています。
1月末の日曜日に、Ms事務所が2016年に設計したデイサービス施設、デイハウスりぼん (設計:三澤康彦)を会場に、『木造施設』に関するセミナーを開催しました。
『木造施設』のなかでも、特に、高齢者施設や、保育園、幼稚園などは”住まいの延長線上”として、生活が営まれる空間のため、特に木造が適しています。
今回のセミナーでは、小林洋氏(オムロンヘルスケア元執行役員専務)、柿崎秀雄氏(OMソーラー施設建築部部長)をお招きして、”室内環境と健康”をテーマに講演を頂きました。
講演では、「断熱性能と血圧の関係性」や、「暖房方式による幼児の行動の変化」など、多くのデータが報告され、参加者の皆さまからも、具体的な質問が寄せられました。
セミナー後のアンケートでは、「木造施設と健康のつながりの話がとても魅力的だった」
「室内環境が体に及ぼす影響を真剣に考えなければならないと思う」などの声が多くあり、この分野についての関心の高さを感じています。
寒い中ご参加頂いた皆さま、ご厚意で会場を提供して頂いた「ライフサポートりぼん」の皆さま、本当にありがとうございました。
上写真は、Ms事務所も協力して作成した、木造施設協議会の「保育園」に関するパンフレットです。
今後は、子供たちが元気に育つ”木造の保育園(木造園舎)”をひとつの切り口に、『木造施設』の普及に向けて、活動を本格化させていく予定です。
今後の展開を、ぜひご期待ください。
スタッフ 上野
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