5月13日月曜日、前日から大阪入りしたカメラマン畑拓さんが「畷のいえ」の撮影を行いました。畷のいえは、大阪、四條畷にある、推定築170年程の住宅。12日に引き渡しを終わったばかりです。
路地の面した外壁をそのままに、藁ぶきの屋根を取り壊して、2階をつくり変えています。
撮影日は、晴天。今回、集落のなかの「畷のいえ」を確認したい気持ちもあり、畑さん提案のドローン撮影をお願いしました。
ドローン撮影の準備をする、畑さん。さてどんな写真になるのか楽しみです。
内部撮影も順調に進んでいきます。
畑さんの撮影助手は、「畷のいえ」設計担当のMsスタッフ酒谷明日香さん。畑さんの後ろにくっついて、撮影後、ほぼ同じアングルでシャッターを切りますが、やはりちょっぴり傾いたりしてますよね。
扠構造の小屋裏空間だった2階は、改修前はこの応接間から梯子で登っていましたが、改修して、しっかりとした階段ができました。
新しく出来た2階は、ワンルームのフリースペースにゲスト用の寝室があります。桁高をかなり低くして、かつての建物のボリュームに近づけています。
今回、この「畷のいえ」、そして新築で3月末に竣工した 「豊中・和居庵」そして、温熱改修して昨年12月完成した「箕面のいえ」の3件の撮影で、大阪滞在の畑さん。5月とはいえ、真夏の装いで集中度を上げているようです。
古い建具も補正し、古色で塗装して、新しい素地の木材にも調和しています。
天井は小豆色で塗装。これも古材丸太に調和する色として定番にしています。
撮影もひと段落して、夜景撮影まで、ちょっと休憩タイムです。今回施工の、木又工務店木又誠次氏(右)は四條畷の工務店さんで、5分で現場に来てもらえます。体格も似ている2人の頼もしいツーショット。
建物が完成して、撮影をして頂くこの時が、しみじみ嬉しい時でもあります。
三澤文子