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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2011.12.01

公開構造実験に行ってきました。

今年も残すところ2か月をきり、吐く息が白くなり始めた11月中旬に岐阜県立森林文化アカデミー住宅医ネットワーク主催の公開構造実験に行ってきました。

今回の構造実験では既存住宅の耐震性能アップにおける、小屋の水平構面の補強を想定した鉄筋ブレース金物の実験となりました。

公開実験とういことでしょうか。20名ほどの参加者が住宅医ネットワークのスタッフに実験の主旨・概要等の説明を受けました。

住宅医ネットワーク公開実験1  住宅医ネットワーク公開実験2

金物の特徴としては、規格品・既製品を中心とした金物であったり、直行する梁・桁の高さが異なる場合でも、取り付けを可能としていること等があるようです。

住宅医ネットワーク公開実験3 

住宅医ネットワーク公開実験4

上記写真は、試験体全体と隅角部の金物の取り付け写真になります。L型の金物が2枚組み合わさって取り付けられていることが分かります。

高さが異なる梁・桁の際にはこの金物の取り付け向きを変えるようです。

住宅医ネットワーク公開実験5 住宅医ネットワーク公開実験6

試験中には、上記写真のように住宅医ネットワークのスタッフにより、試験の経過状況や、金物・鉄筋の耐力について等の説明がありました。

住宅医ネットワーク公開実験7

住宅医ネットワーク公開実験8

こちらは試験後の試験体の写真と破断した鉄骨の拡大写真です。ピンと張っていた鉄筋が伸びきってしまったり、ちょうどネジ山の箇所が破断したりしていることがわかります。今回の公開実験ではあくまで試作段階とのことですが、実験の数値を用い適切に低減等を行う事で、実際の物件でも利用できるとのことです。今後も改良を重ねて利便性のよい金物になっていければと思いました。

(スタッフ:小松崎)