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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2022.01.15

S邸現場より ~工事進捗と建材のご紹介~

Ms日記をご覧の皆様
新年あけましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い致します。

今年最初のMs日記は中尾が担当です。
昨年に建て方の記事を書いた吹田市S邸の現場からお送りいたします。(過去の記事コチラから
S邸は10月に建て方を迎え、1月現在大工工事が佳境に入りました。現場の進捗状況をお送りするとともに、建材の紹介も兼ねて工事の流れをご紹介できればと思います。

屋根板金施工

まずは屋根板金工事のご紹介です。
Msの標準仕上げに板金がよく登場します。板金同士の取り合いの箇所をハゼといい、勾配方向にハゼを設ける仕上げのことを「縦ハゼ葺」といいます。板金屋さんが行っている作業をハゼ締めといい、ハゼ締めを行うことによって、防水性能向上に期待でき、雨漏りに強くなります。
既存棟の屋根に潜り込ませる形で増築棟が仕上げられていきます。

横胴縁施工

続いて外壁工事のご紹介です。ここで紹介させていただくのは「透湿防水シート」と「横胴縁」です。
渡利大工に施工していただいているのは横胴縁です。
横胴縁は通気層の役割を担っており、段違いに組むことによって空気の通り道を作ります。
横胴縁の下に白色のシートがありますが、こちら透湿防水シートといいます。
透湿防水シートは湿気を通し、尚且つ防水性能がある優れものです。壁内に溜まった湿気を透過させ、通気層によって空気を排出するといったメカニズムです。こちら横胴縁に板金仕上げが留めつけられます。

気密シート

続いて室内側から「気密シート」のご紹介です。
写真上部、石膏ボードの上に見えている青緑色のシートを気密シートといいます。
気密シートは改修工事において大変重要なものです。ここでお話させていただくのは透湿抵抗についてです。
石膏ボードは透湿抵抗が低い建材であり、透湿抵抗が低い=湿気を通しやすいということで、室内の湿気が壁内に溜まってしまいます。
内部の構造躯体の劣化や、断熱性能の著しい低下の原因となります。気密シートにより、石膏ボードの弱点を補います。

天井断熱施工

続いて室内天井のご紹介です。ここで紹介させていただくのは断熱材のパーフェクトバリア断熱材です。
天井下地である野縁の下をかわしながら小牧大工が天井断熱材を敷き詰めています。
パーフェクトバリアはMsで良く登場する断熱材です。ポリエステルでできており、肌触りが優しい断熱材です。こちらを二重にかさねることによって断熱性能の向上を図ります。
余談ですが、二重敷き詰めによって天井の熱貫流率・部分U値は0.21W/㎡・Kとなります。なかなか高性能です。

現場掃除

S邸の現場はいつも整理されており、休憩の都度掃除機をかけて下さる田尻大工。(この写真は少し前の写真・・・)
大工工事は残り1か月を切り、私を沢山支えて下さった大工さんとのお別れが少しづつ近づいてきており、とても名残惜しい気持ちでいっぱいです。どうか最後までよろしくお願い致します。

Msスタッフ中尾