建て方、そして屋根~静岡県富士市 S邸
静岡県富士市にあるS邸が上棟しました。
今回は、建て方と一連の工程にある屋根について紹介します。
まずは、恒例の今回の富士山から・・・
今日も美しい富士山と、茶摘みを直前に控えた茶畑です。
富士市ならではの美しい風景にほっと一息。
さて、本題です。
Ms・MSDの物件の多くは、柱・梁・Jパネルのほとんどが、そのまま化粧となります。
そのため、屋根の防水を行うまではほっとできません。
途中で雨が降ると、そのまま雨染みになる危険があるため、現場でも雨が掛らないよう、天候と養生にはとても気を使っています。
これは構造材建て方の最終工程、屋根の垂木を入れているところです。
ヒノキの垂木が整然と並んで、とても美しいです。
そして、屋根面にJパネルを張ります。
この野地板Jパネルは、室内側は天井仕上げであり、屋根面の水平構面を固める、とても重要な構造要素でもあります。
現場の懸垂幕は、施工を担当してくださっている建築工房わたなべさんのものです。マスコットのゴリラがとても印象的です。
続いて、屋根に流れ桟を打ち、桟の間に断熱材であるパーフェクトバリア(白い断熱材)を押込みます。パーフェクトバリアは、繊維系の断熱材でとてもフカフカしているためどんな場所でも隅々まで押込めます。
その上にネオマフォーム(ピンクの断熱材)で蓋をします。
特に夏は、屋根面からの熱をしっかり遮る事が室内を快適にするポイントです。これだけの断熱材を入れる事は、快適な室内温度を確保するためにとても重要です。
ネオマフォームの目地に専用の気密テープを張ります。
その上に通気用の桟を流していきます。
とても天気の良い日で、スカッとするような青空が広がっています。屋根の作業には絶好の一日です。
この通気桟は、
・間に空気を通して屋根内部を健全な状態に保つ
・夏には直射日光で温められた屋根内部の空気を一番高い部分の棟から抜くことで厚さが室内に伝わる事を緩和する
のに重要な役割を果たしています。
通気用の桟の上に屋根の板金仕上げの下地となる野地板を張っていきます。
S邸では、住まい手さんの山の木をふんだんに使っていますが、この野地板もその一部です。
そして、ルーフィングを張ります。
ルーフィングは継ぎ目で水が逆流してしみ込まないように、下から順番に張っていきます。
考えれば当然のことですが、とても重要なポイントです。
トップライトも取り付けて、屋根の防水が無事完成しました。
Sさんからも、「これだけ何重にも積み重ねた屋根であることに驚いたと共に、とても安心します」と嬉しいお言葉を頂きました。
(スタッフ:葉賀)