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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2022.01.29

「豊中市O邸」竣工レポートです。

雪のちらつく日もある中、1月があと数日で終わり、あっという間に2月がやってきます。今週は、スタッフ濱田がMs日記を担当致します。先週に引き続き、竣工のご報告です。12月の中旬、大阪府豊中市O邸が竣工しました。住まい手さんのこだわりを詰め込んだ、大工さんの技術が光る建物が完成しました。

 

玄関を入ると、土間サロンが迎えてくれます。ゆったりとしたスペースとなっています。

土間サロン

ミニキッチンのカウンターはタモパネルを使用しています。式台と左側の板壁は、栗材を使用しています。ホームパーティーや、ちょっとした教室などが催せる素敵な空間です。

玄関ホール

こちらは、玄関になります。土間サロンとフラットに繋がっています。写真左奥には、シューズクロークがあります。手前のニッチは大工さんの技術が光る造作になっています。ニッチ天板は、ブラックウォルナットです。天板が、線のようにシャープに見えるよう、「八掛」という納め方で、造作されています。見える部分を薄く軽快に見せるための納まりです。ニッチ上部は、大工さんと左官屋さんの丁寧な仕事で美しいR加工となっています。

玄関名栗式台

玄関の式台は、栗材で、名栗加工が施されています。Msでは定番の仕様となっています。オイルクリアの塗装で仕上げています。名栗は、「ちょうな」などで独特の削り痕を残す日本古来の加工技術です。足触りがよく、うろこのようなデザインも個性的です。

リビングダイニング

リビング・ダイニングから、小上がりの茶の間です。広がりのある空間となっています。1階の床は、栗のフローリングです。キッチンまわりの床は、住まい手さんに選んでいただいたタイルになります。無垢のフローリングとタイルの組み合わせも絶妙です。

キッチン

カップボード

キッチンやカップボードは、MsOBである大橋朋晃さんが代表を務めるOGUMAに製作していただきました。深みのある青いタイルが印象的なカップボードは、住まい手さんが、OGUMAの家具職人さんたちと打合せを重ね、タイルや、収納扉のガラスの種類全てをリクエストして、作成しました。こだわりの詰まったオリジナルカップボードです。

吹抜1

リビング・ダイニングから見上げると吹抜空間となっています。中央の箱型照明は、Msオリジナルの照明になります。タモ材を使用しています。建物と一体化しているかのように、梁に造作されています。大工さんの技のすごさを垣間見ました。

吹抜2

同じくリビング・ダイニング吹抜ですが、先ほどの写真とは、反対側を見上げた様子です。階段上部の丸窓が良いアクセントになっています。2階両サイドにあるご夫婦それぞれの寝室から、ダイニングを見下ろすことができます。どの場所にいても気配を感じられる間取りです。漆喰壁と、梁や柱が美しく絡み合うこのアングルは、とても印象的です。

セカンドリビング

こちらは2階のセカンドリビングです。2階は、サワラのフローリングとなります。なめらかな質感で、足で触れると柔らかさのあるフローリングです。セカンドリビングから廊下をのぞむと、あらわしとなっている垂木のダイナミックさに息をのみます。住まい手さんもこの空間を見た時は、感動してくださいました。

寝室Y

寝室E

ご夫婦それぞれの寝室になります。ダイニングの吹抜を介して向かい合う形で配置されています。建具を引けば、お互い顔を合わせることができます。ほどよい距離感の個室となっています。住まい手さんには、ぐっすり眠ることができる、快適な寝室だと大変喜んでいただきました。様々な樹種をふんだんに使ったO邸の木の家は安眠効果抜群のようです。

 こちらの物件も、多くの方々の協力のもと、無事竣工することができました。住まい手さんには、木に包まれた暮らしを存分に楽しんでいただければと思います。

 

                              Msスタッフ  濱田