最近は住宅の断熱性に世間が注目しています。テレビCM、ラジオCMでも「断熱性能の高い家、断熱改修をしよう。」と謳ったCMをよく耳にします。住宅で熱の流入が一番多いとされている部位は「窓」です。窓の断熱が住宅の断熱性能に大きく左右します。
今週のMs日記はMsが窓の温熱設計の際に使用している「ハニカムブラインド」を紹介します。
ハニカムとはハチの巣形状の構造のことを言い、この隙間に空気を閉じ込め、窓の熱の移動を抑える役割を持っています。
こちら昨年冬に引き渡しを迎えた「通り土間のある家」のリビングです。スキッとした白色と凸凹した表面に和モダンな印象を与えてくれます。
窓廻りの設計は特に設計に力が入ります。窓廻りの枠をいかにシャープに抑えるかで、外の景色を上手く切り取ることができ、設計力の見せ場であると考えています。
(実はこちらの窓にもハニカムブラインドが仕込まれています…)
設計の段階でハニカムブラインドの溜まり部分を考慮して枠を納めることで、隠し框の納まりの見栄えを損なわないようにしています。住宅建築は1㎜の誤差が命取りと言われますが、特に窓廻りの設計では寸法が間違っていると見栄えが悪くなるので、枠詳細図面(窓廻りの図面)を書く時は身が引き締まります。
こちらは昨年の夏に竣工した「ピアノホールのある家」です。
ピアノホール地窓にもハニカムブラインドが取りついています。地窓とハニカムブラインドの相性がとてもよく、上品な空間です。
ハニカムブラインドは単板ガラスのサッシに対しては、約3倍の熱の流入をカットしてくれます。冬場は特に窓からの冷気で足元が寒いといった問題も大きく改善してくれます。
窓廻りの付属部材として、窓の印象を変えたい等、断熱性を兼ね備えたハニカムブラインド改修はいかがでしょうか?
中尾