後部座席にドンッと
橘商店さんにいただいた栗の端材(薪)を積んで向かうのは、Ms住まい手、Kさんのお宅。
毎年、エース級の薪をいただくのですが、先日大量に頂いたので、住まい手さんにもおすそ分けです!
※エース級というのは燃焼時間が長持ちする薪のこと。私は橘さんの薪が沢山あると毎年勝手に安心しています(笑
今週のMs日記は中尾の担当です。
Ms日記では久しぶりの登場となるK邸のメンテナンス工事を今週の記事といたします。
前回の記事はコチラから↓↓↓
笑いが絶えない家ーK邸
20年前に竣工したK邸。そのメンテナンス工事の方向性が決まり、いよいよ工事が始まります。
Kさんご夫妻はモノづくりが大変好きな方で、木の家について大変ご理解のある住まい手さんです。木の家をいままで大事に育ててくれています。特に夫のHさんは大のモノづくり好きで、とにかく自分でしたい、手を動かしたいという気持ちには、思わず脱帽してしまいます。
Hさんは毎年薪ストーブの煙突掃除を自ら行うのですが、下屋に梯子をかけ、いつも屋根に登っているのを下から見守る妻のYさん。年をとっても安全に煙突掃除ができるように、安定した足場を造りたいとのことで、梯子を外壁に固定する方法の打ち合わせを行いました。
Hさん(写真奥)と羽根建築工房の和田さん(写真手前)と一緒に打ち合わせを行いました。
梯子の固定する方法にはHさんが積極的に意見を出してくださり、和田さんと最善の方法を討論しています。私も写真にスケッチを描きながら、その考えをまとめていきます。
下屋に梯子をかけるので下屋の勾配分、梯子が傾いてしまうのですが、梯子の足元を硬質ゴムで高さ調節をし、破風板の下地の木に丸フックを設けて、ロープで動かないようにするという方法になりました。
施工性も安全性もバッチリ確保できるのではないでしょうか。
”新しい住まいの設計 2005年4月号より”
リビングが西側に面し、建築当初は西日を遮るものが無く、リビングが灼熱になってしまうことも。「西面の室内側の壁に断熱材を付加し、暖かい空気を排出する排気口を設けたんだ」とそんな苦労話もKさんご夫妻からは家に対する愛を感じました。
住まいの断熱材にはHさんのご要望で羊毛系断熱材を使用しています。
「断熱材は住んでいて実際目には見えないけど、見えないところにも自然素材を使用したい」と仰っていました。そのこだわり、感覚が木の家づくりには必要な感性だと思います。
Kさんご夫妻がお気に入りだという2階リビングテーブルの写真。
特徴的な杢が出ているケヤキの一枚板。20年の歴史を感じないほどに綺麗です!
写真の椅子はMs定番の「男の椅子」こちら椅子の背束がグラついていたのですが、ZOOの永田さんに調節していただき、クッションの張地も張り替えました。「これでまた20年持つ!」とKさんご夫妻。いいものを長く使い続ける意識と、その感覚は私たちも常に大事にしていきたいですね。
また、Ms日記にてメンテナンスの様子をご報告できればと思います!
Kさん引き続きよろしくお願いいたします。
スタッフ中尾