コロナ禍以前も、インフルエンザが怖かったので、「手洗い慣行!」の家族に向けて玄関先に手洗い器を設けていました。そんな時、手洗いだけでなく洗面もできるように、小ぶりな洗面器を選んでお湯も出るようにすると、何かと重宝です。この写真のような玄関先には、天板の上に置くタイプのベッセルタイプが感じ良く見えます。というのも、木の天板がなんとも味かあり、家具的に見えるからでしょう。
一方、家族の洗面台は、奥まった位置の、浴室近くになりがちです。洗面台については「こどもたちが使って、水撥ねも多いので、天板が木材では心配です。」という意見もあり、 人工大理石(コーリアン)を使うことに。そんな場合は、天板とシームレスで一体型の洗面器を使います。
上の写真、洗面台の天板は人工大理石(コーリアン)です。 洗面器の話題からはそれますが、天板右端の下の引出は、ドライヤー用引出し。コンセントを付けたまま、ドライヤーを引出しに片付けることができます。 さて、このアングルで見ると、洗面器が天板とシームレスで一体型であることがわかります。 昔は、アンダーカウンタータイプ(埋め込み型)の洗面器を、天板の下から取りつけていましたが・・・
「水が撥ねたらすぐに拭きますので大丈夫。」と言ってくださる方には、木の天板にベッセルタイプの洗面台がベストセレクション。価格も安く合理的でもあります。
この洗面台の横には洗濯機、そしてファミクロ(ファミリークローゼットの略)、さらに突き当りの右手には物干し室が続きます。まさしくこれらのスペースは家族用。 お客様が手を洗いたい場合は別の場所に手洗台を用意しています。
これがリビングからちょっと入ったところにある手洗台です。天板はタイル。正面、漆板の壁が味わいありますね。
こちらは突き当り浴室外に洗面台があります。ここもシームレス人工大理石の埋込洗面器が見えますね。W1200 mm の洗面台に衣類収納の引出がつながりカウンターのように。アイロンを掛けたり洗濯物を畳んだりする作業台です。
客様用の手洗台は玄関近くにありますが、やはり「手洗い慣行!」を促す玄関先の手洗台は良いですね。 この天板はチークの幅ハギ材。かつてMsで設計をした住宅が大改修のため、使えなくなった天板の一部を頂戴してここに!年代物のチークは色つやも良いのです。 ベッセルタイプの洗面器のおかげで、洗面台も家具のように、見て楽しむことが出来るようになりました。 (三澤文子)