「今日も暑いですね~」のあいさつが定着している今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今週は、T邸の地鎮祭についてご紹介させていただきます。コロナ禍で設計がスタートし建築費高騰の影響などにより再プランとなったT邸ですが、施工チーム再編成をきっかけに状況が好転、6月末に地鎮祭を行うことができました。
当日は早朝の小雨のみで、地鎮祭が始まる頃には雨が上がり、日も差すような場面も。「雨降って地固まる」とは言いつつも、土砂降りの地鎮祭は何かと大変。今回は理想的な展開となりました。施主のTさん曰く「私、晴れ女なんです」と。そう言い切れるTさん、かっこいいです!
鎮物(しずめもの)は、貝のような形の器に神様の御神体と塩と米が納められています。基礎工事の際に、家の中心(土中)に鎮め(埋め)る御守りです。
神主さん→Tさんへご説明と共に授けられ、Tさん→現場監督の多久田さん(デライトフル)へ託されました。
施工チームは、笑顔がすてきで前向きなメンバー。工事担当のデライトフル(右:社長の小林さん、左:現場監督の多久田さん)と木材供給・プレカット担当の永田木材(中央:永田さん)です。
永田さんは三澤文子さんが京都造形大学通信大学院の特任教授だった時の教え子であり、永田木材さんは三澤康彦さんがアドバイスしていた製材会社。永田さんは三澤夫妻にとても感謝されており、T邸で一緒に仕事ができることを喜び、デライトフル(小林さん)をご紹介くださいました。小林さんは、T邸のMs設計チームメンバーの小森さん(こもり設計室)とは旧知の仲で人柄と実力はお墨付き。前面道路が狭く施工上は課題もある敷地ですが、このチームならばやり遂げられる!と前向きな気持ちになれた地鎮祭でした。
敷地の片隅に、ピンク色の可憐な花(ユウゲショウ)が咲いていました。花言葉は「臆病」と「美徳」。建築において臆病であることは、それほど悪いことではありません。臆病だからこそ、問題が起こる前に先回りして対応し回避することができます。また、美徳(道理にかなった立派な行い)は、聡明で礼儀正しいTさんにぴったりの言葉です。
(松岡利香)