三澤康彦氏、15年ぶりの再会!
季節の変わり目は出会いの季節と申しますが、
三澤康彦氏もこの夏の終わりに、2つの嬉しい再会を果たしました。
まず1つ目は、こちらの立派な「木材と」です!
今から18年前に起こった、阪神・淡路大震災。
たくさんの倒壊した木造家屋を目の当たりにした三澤夫妻は、地震に強い木造の家づくりのため
Jパネル・Dボルトなど建材の開発や、現在のMsスタンダードであるJパネル落とし込み工法を開発しました。
三澤氏は、木造の耐震化を指導するべく、林野庁の事業で5年間・全国200カ所に渡る講演活動を行いました。
その時に訪れた北海道・帯広で、縁あって購入した木材がこちらです。
手前より、帯広・大雪山産ミズナラの3mもの丸太(2本分)から製材された厚板と、
帯広川の砂利に沈み、何百年もの時を経て掘り出された(なんと地下8m!)埋もれ木のタモ板です。
新築工事が進んでいる兵庫県垂水のY邸のダイニングテーブルにするための材を思案していたところ、
今回の木材の存在が浮かびあがりました。
15年ぶりの再会を喜ぶように一枚一枚検品する三澤氏と、
それを見つめるディープランヨネザワの米澤社長。
そうです、もう1つのうれしい再会とは米澤さんのことだったのです。
お二人は震災後、共に木造を想いDボルトを作り上げた仲で、
米澤さんはこの材を15年もの間在庫していてくださっていました。
三澤氏は米澤ご夫婦とも5年ぶりの再会です。
社内のお洒落なカフェスペースにて美味しいコーヒーと特製カレーライスをいただきながら、
木材のこと家づくりのこと東日本大震災からこれからのことと話は尽きず、短い時間でしたが充実の時をすごしました。
15年の在庫のお礼にと、埋もれ木のタモを差し上げました。
埋もれ木は「神代(じんだい)」とも呼ばれ、年月を経た独特の風合いが魅力の木材です。
今回のタモも育つのに幾百年、埋もれてから更に幾百年と、その年月を想うとロマンがあふれます。
米澤さんの手に掛かり、どのように生まれ変わるのか楽しみです!
大雪山に育まれたミズナラも、たくさんの出会いを経ていよいよ住まい手さんの元に届きます。
木工が趣味という住まい手のお父さまに加工していただき、Y邸の新居を彩るダイニングテーブルへと生まれ変わります!
スタッフ:山本