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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2018.02.02

【2017年竣工物件報告】甲賀のいえ、興津のいえ、中京・風の舎

昨年、「甲賀のいえ」「興津のいえ」「中京・風の舎」の3物件が竣工しました。

□甲賀のいえ

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□興津のいえ

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□中京・風の舎

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竣工報告はこちら

今回は、「甲賀のいえ」と「興津のいえ」の竣工までの様子をお伝えします。

■甲賀のいえ:2017年2月竣工

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滋賀県甲賀市に建つこちらの建物は、築100年以上の民家の改修物件です。

甲賀市は忍者の里で有名です。風情ある瓦葺きの立派な民家が多くあり、趣がある風景の一角に「甲賀のいえ」があります。今回の改修は、築100年以上の母屋を息子さん家族へと引き継ぐための全面リフォームとなりました。

【詳細調査時】

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Msでは改修を行う場合、まず建物の調査をして、現状の状態を隅々までチェックします。建物の構造、劣化、断熱性、エネルギー消費量、現在の住まわれ方まで多岐にわたります。甲賀のいえでは調査員総勢25名で調査にあたりました。調査で得た情報を踏まえて適切な改修計画を行います。

【解体時】

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詳細調査時は非破壊検査(建物を壊さない検査)にて劣化等の確認を行うので、解体してみて分かることも多くあります。解体後改めて材寸や劣化具合を確認し、劣化している部材は撤去若しくは交換、構造計画も何度も重ねていきます。

【基礎工事】

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調査時に蟻害(シロアリの被害)などで柱脚の劣化が著しく、床下の湿度が非常に高かったため基礎は玉石基礎からベタ基礎にやり替えています。ベタ基礎にしたことで耐震性能の向上と地盤からの湿気をカットしてシロアリからの防御を図っています。

建物は足元からつくっていくのが基本ですが改修の場合は既に建物が建っている状態のため、そう簡単にはいきません。Msではよく土台を鋼製束で支えながら据付けを行い新規に配筋・コンクリートを打設する手法を用います。

右上写真は基礎工事見学会の様子です。改修の基礎工事に興味のある方に集ってご参加いただきました。

【接合部検査】

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躯体補強、金物の取付け作業が進んできたタイミングで構造計算を担当していただいたTE-DOKの河本さんと田畑さんに現場へ来ていただき接合部検査を行います。改修は新築と違い、梁も柱も成型ではなく、規定通りにはいかない事ばかり。。。

構造の専門家に現場を確認してもらい、職人さんも交えて追加で補強しないといけない部分や補強方法を相談しながら進めていきます。

【竣工写真】

●玄関土間9.jpg

●リビング

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●キッチン

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■興津のいえ:2017年10月竣工

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静岡県静岡市の東海道沿いに建つ「興津のいえ」は依頼者のご祖父様の代に建てられ、3代に渡り丁寧に住み継がれている住まいを息子さん夫婦とお過ごしになるために、2世帯住宅へとリノベーションしました。

もとあった建物の半分を新規で造り替え、もう半分を改修した物件です。

【解体時】

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新築棟も改修棟もまずは解体から始まります。東海道沿い側の建物半分を改修、敷地奥の半分を撤去して新築棟を建てるため、解体後は2件分の仕事が同時進行状態です。現場を確認し、改修棟の構造計画、補強方法を詰めていきながら、新築棟を建てていきます。

【木材検査・木配り】

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興津のいえで使用している構造材は、株式会社フジイチさんの天竜杉です。木材検査ではフジイチさんの倉庫へ行き、全ての材の含水率とヤング係数を計測して木材の品質・状態確認しました。木材検査完了の次は、日を改めてプレカット打合せと木配りを行います。(プレカット・木配りの様子はこちら)

【新築棟建て方】

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家を建てる上で花形の作業ともいえる建て方。図面でしかなかった建物が一気に具現化されていく様子は見ていてすごくワクワクします。建て方には3日間かかりましたが、天候にも恵まれて無事上棟。

(建て方の様子はこちら

【改修棟躯体補強・接合部検査】

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構造計算を担当していただいたTE-DOKの河本さんと田畑さんに現場へ来ていただき接合部検査を行っています。耐力壁の留め付け方、水平構面の取り方を現場の躯体を見ながら検討しています。

【竣工写真】

●玄関土間

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●1階ダイニングキッチン

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●1階和室・リビング

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●2階フリースペース

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●東海道沿い外観

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Msスタッフ 久保