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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2024.03.02

3月末着工の古江台の家から

Ms日記をご覧のみなさま、こんにちは。夜になるとまだまだ冷たい風が吹きますが、朝は春らしい陽が顔をのぞかせて、毎朝通勤を兼ねて40分ほど散歩する私は朝からとても晴れやかな気持ちになります。そろそろ植物が芽吹く頃だなあと毎日の植物観察も欠かせません。今週はそんな小西がMs日記を担当しますが、同じく植物のことをとても大切に思われているご夫妻がお住まいの古江台の家について書きたいと思います。

木造住宅…のように見えますが、実はRC造の住宅です。この写真は今から13年ほど前の2011年に、Msに改修の依頼をいただき、竣工した当時の写真になります。当時の改修は、三澤康彦さんの設計です。そして、今回再び改修と増築の依頼をいただき、亡くなられた三澤康彦さんの思いを引き継いで、文子さんと設計を進めてきました。着工を3月末に控え、着々と準備が始まっています。

 2月上旬、羽根建築工房の現場監督の和田さん(写真左手前)と現地調査を行いました。現地調査では、図面を見ながらどこをどのように改修するのか、どこに増築するのかを確認しながら設備の配管の位置などについてもおおよその検討をつけていきます。和田さんは前回の改修のときも担当してくださっていたので、どのように改修したかを覚えていて、とても心強いです。

 基礎屋さんと設備屋さんにも来ていただき、一つ一つ確認していきます。和田さんとよく一緒にお仕事されているお二人と和田さんの打ち合わせは、終始和やかできっと雰囲気のよい現場になるだろうなと、今からとても楽しみです。

2月下旬には、花康の河井さんと和田さんで造園工事の打ち合わせを行いました。花康さんは、神戸で造園をされている方で2011年改修時に造園工事をお願いしたことから始まり、今も定期的にメンテナンスで古江台の家に訪れています。今回の増築で干渉してしまう植物を確認し、どこに移植するのがよいか考えていきます。最終的な移植場所は、建築工事が終わるころに住まい手さんと改めて考えていく予定です。河井さんも思わず感心するほどよく手入れのされたお庭で、植物のことを大切に思っておられることがお庭に訪れてもお話をお伺いしてもよく感じられます。

 そして、今回の増築と改修工事に合わせて、断熱改修も行います。改修前と改修後の住まいの温熱環境を比較するため、データロガーを設置して温度と湿度の記録を取っています。断熱改修を行ってよりよい住まい環境となるよう温熱設計にも力が入ります。

階段の横に造る格子など三澤康彦さんの設計が随所に感じられる古江台の家ですが、今回は文子さんが設計をしています。三澤康彦さんと文子さんの設計が合わさり、さらに素敵な住まいとなること間違いなしです。担当スタッフとして身の引き締まる思いですが、お二人の設計を間近で学びながら住まい手さんご夫妻に喜んでいただけるような住まいとなるよう真摯に取り組んでいきたいと思います。

 

(小西)