Ms日記をご覧の皆さん、こんにちは。
10月に入り急に気温が下がり、朝夜の寒暖差が激しく秋らしい気候になってまいりました。
季節の変わり目で体調管理が大切な時期になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今週のMs日記は逢坂が担当いたします。
本日は、6月の日記「30年目のメンテナンス」でご紹介した住まいのシロアリ駆除の様子についてお伝えします。
前回の記事:30年目のメンテナンス
シロアリ駆除として薬剤処理を行っていただくのは阪神ターマイトラボの水谷隆明さんです。
阪神ターマイトラボ:http://shiroari-labo.com/
今回使用する薬剤はNEXUSZ800です。
この薬剤は非常に安全性が高く、ペットを飼われている住まいでも安心して使用できる薬剤です。
上記の写真は床下への薬剤処理を行う様子です。
水谷さんが左手で持たれている噴霧器のタンクに先ほどの薬剤を水で希釈した液体を入れ、蟻害が確認された箇所へ噴霧を行います。
外壁の蟻害が確認された箇所には、床下と同様に薬剤を噴霧して薬剤処理を行います。
上記写真の2枚目は、外壁の隅部の土中に噴霧器のノズルを差し、土中へ薬剤を注入する土壌灌注処理を行っている写真です。
シロアリの巣は隅部に作られることが多いため、隅部の土中へ薬剤を注入すると効果が高いそうです。
シロアリが薬剤処理された箇所を通過する際に、シロアリの体表面に薬剤が付着し、薬剤を保持したまま巣へ帰ります。
シロアリは体表面をカビから守る為、互いに舐めあうグルーミングを行います。
そのため、薬剤が付着したシロアリがグルーミングされることで巣内のシロアリ全体に薬剤が行き届き、すべてのシロアリを駆除することになります。
シロアリは隅部だけでなく、コンクリート下部の土中にも巣を作ることがあると、水谷さんより薬剤処理をしながらシロアリについて多くのことをご教授いただきました。
コンクリート土間が敷かれたテラス下部の土中へ薬剤注入をするために、コンクリートに直径3mmほどの穴を開けます。
コンクリートの粉が飛び散らないように、掃除機で粉を吸い込みながら穴あけ作業を行います。
コンクリートに開けた穴へ注入する薬剤には起泡剤を加え、泡状の薬剤を先ほどの噴霧器で注入を行います。
薬剤を泡状にする理由は、コンクリートと土の間を薬剤が広がりやすく全体にいきわたるようにするためです。
実際に水谷さんが実験を行い編み出した手法だと説明していただきました。
広がった薬剤は写真のように隙間からあふれ出てくる様子が見られ、全体に薬剤が広がっていることを目視で確認することができます。
これらの作業は半日程度で終了し、午後からは大工さんの工事を進めることもできるほど安全性の高い薬剤でシロアリ駆除作業を行っていただきました。
現在、断熱改修が進行しており、工事が完了しましたらMs日記でご報告いたします。
逢坂