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わせ

Ms ARCHITECTSエムズ建築設計事務所

エムズ日記BLOG

2023.06.02

30年目のメンテナンス

Ms日記をご覧の皆さん、こんにちは。

今週から6月が始まり早くも梅雨になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今週のMs日記は今年入社いたしました逢坂が担当いたします。

もしかすると、たびたびMs日記に登場していたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、大学院をこの3月に修了いたしまして、4月よりMsに入社いたしました。
新社会人として、慣れないことも多いですが、頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。

本日は、30年前に設計した住まいのシロアリ調査と断熱改修のヒアリングについてお伝えいたします。
全景30年前に設計した住まい手さんから断熱改修とシロアリ調査のご連絡をいただき、5月の中旬に訪問いたしました。
矩勾配の屋根が特徴のMsらしい佇まいのお住まいです。
図面で打ち合わせ写真奥に写っていらっしゃるのはシロアリ駆除のプロである阪神ターマイトラボの水谷さんです。

阪神ターマイトラボ:http://shiroari-labo.com/

手前に写っている文子さんと図面でシロアリの侵入ルートを確認しています。
蟻道が確認できた箇所からどのようなルートで内部に出てきたのか平面図や断面図など様々な図面で話し合います。
確認している図面は手描きの図面です。現在はCADで図面を書きますが、30年前は手描きで青焼きの時代でした。
青焼きとは手描きで描いた図面を青焼き機と呼ばれる機械を用いて印刷を行う方法で青色の線で印刷されるのが特徴です。
手描きの図面はCADの図面と異なり修正するのに手間がかかるため、一本一本の線からの熱意が伝わってきます。
白蟻の侵入箇所を確認中シロアリが出てきたと思われる場所を確認しているところです。
シロアリは地面から登っていき、高い位置から出てくることが多いそうです。
水谷さん曰く「シロアリが出てくることは住宅にとってかすり傷程度のこと」だそうです。
シロアリを発見後すぐに適切な処置を行えば安心してその後も過ごすことができます。
居間から庭を見る玄関土間を抜けて入る居間からは大きな窓を介して、庭の緑や周辺の田んぼの緑が見え、トップライトからの明かりも相まって、明るく開放感のある心地のよい空間です。
ステンレスの床真ん中に写っているのは住まい手さんが飼われているワンちゃんです。
キッチンと洗面室の床をステンレス張りの床を使用しているのですが、夏の時期にはひんやりしているためワンちゃんたちの最高の居場所になるそうです。
住まい手さんから、犬を飼われている方にはオススメですと太鼓判を押していただきました。
ペットを飼われている方はぜひステンレスの床を検討してみてください。
玄関土間玄関土間が長いこともこの住まいの特徴です。
私は大学院で土間の研究をしておりましたので、この土間を見たときに○○型の土間だと研究の結果と照らし合わせて考えておりました。
Msの設計したお住まいには土間空間があることも多く、今後も自身の研究と照らし合わせる機会がたびたび遭遇することになりそうで、ワクワクしております。
浮造りになった厚さ30mmの杉のフローリング厚さ30mmの杉のフローリングが30年の時間経過の中で木目が浮き上がり、きれいな浮造りとなっていました。
住まい手さんが30年間、丁寧に住まわれてきたことが隅々から伝わってきます。
スナップエンドウを使用したサラダ調査後に住まい手さんがご自身のお庭で育てていらっしゃるスナップエンドウをいただきました。
いただいたスナップエンドウは文子さんによる「ふみこ食堂」でサラダとしてスタッフ一同で大変おいしくいただきました。

これから断熱改修とシロアリ処置を行っていきますので工事と処置が完了しましたら、Ms日記でご報告いたします。

逢坂